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2017年6月 1日 (木)

LIFE meets BOOKSができるまで ●編集部 松石

ディスカヴァーが全社を挙げて開催する、一年で一番盛り上がるフェア。
それが、全点フェアです。

今年2017年は、
LIFE meets BOOKS
~本のある生活、本のある人生。~
をコンセプトに掲げ、例年を上回る規模で、全国の書店様で現在、絶賛開催中です。

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ここでは、この「LIFE meets BOOKS」フェアができるまでの過程を追いつつ、フェアのコンセプトについてご紹介していきたいと思います。

 

 

フェアのコンセプトが決まるまで

 

最初にフェアチームがアサインされたのは、去年の10月末のこと。

入社4年目の同期である営業部・榊原をリーダーに、編集部、Webチーム、オペレーションの各部署を横断してフェアチームはめでたく結成されました。

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松石と榊原。同期です。

フェアを作るときに最初にすべきことは、コンセプトの決定です。
どういう問題意識を持ち、フェアを通じてどんなふうに解決したいのか。
これを考えるのが、実はとても難しいのです。

ちなみにこれまでのフェアのコンセプトをここでご紹介しておくと

2010年:ディスカヴァーマルシェ
2011年:ブックマークワン・ジャパン
2012年:人生を最高に旅せよフェア
2013年:怪盗D君フェア
2014年:ミッションをクリアせよ!フェア
2015年:Discover 30th Anniversary フェア
2016年:それでも私は本を読むフェア
です。


毎年、フェアチームが練り上げてきた独創的なアイデアが全体会議の場で発表される瞬間は、わっと盛り上がります。

 

今年の全点フェアでも、何度も何度もブレストの場を設けて、ああでもない、こうでもないとウンウン唸りながら最終的に方向性のレベルで2案まで絞り、社長決裁を仰ぎに行きました。

 

そこで提案した方向性は、ざっくりいうとこんな感じです。 

A:とにかく目立つ販促物をつくって、書店の店頭で読者に足を止めてもらう。

B:出版業界全体を巻き込み、斜陽産業と言われる出版業界をV字回復させるきっかけとなるムーブメントを起こして、本好きを増やし、書店に人を呼び戻す。

 

……こうしてあらためて書いてみて率直に思うのは、

A案の捨て案感がすごいということでしょうか。

なんと言ったって、これでAかBかを選べと言われてBを選ばないスタッフなどいないのがディスカヴァー

直取引をはじめ、業界に新風を吹き込んできた自負のある出版社として、ただ店頭で目立てばいいなんて甘い考えで全点フェアをやるわけがありません。

 

そういうわけで、方向性はB案に即決。

そこから、具体的なキャッチコピーとビジュアルを作るまでの約半年間におよぶ壮絶なる血と汗と涙の闘いの物語が始まりますが、そんな苦労話はここでは省略して、最終的にこんな形にできあがりました。

 

***

 

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LIFE meets BOOKS

本のある生活、本のある人生。

本は、いいものだ。

いくらインターネットが発達しようと、SNSが浸透しようと、本に代わるものは存在しない。

本は、私たちの生活を豊かにし、人生を豊かにしてくれる。

本に詰まっているのは、ただの情報ではない。たった1冊の本であっても、

ある一人の人間の人生を変えるかもしれない、大きな力が秘められている。

「ネットで十分」「本なんて退屈」と、あなたは言うかもしれない。けれどそれは、本の凄さをまだ知らないからだ。

読んだ瞬間にすっかり価値観が変わってしまうような、とてつもない発見に満ちた本に、

眠りたいのに眠らせてくれないような、とんでもなく面白い本に、あなたがまだ出会っていないからだ。

日々の生活に、自分の人生に、もの足りなさを感じているあなたへ。

今日の仕事帰りに、あるいは買い物先で。

書店に立ち寄って、一冊の本に出会ってみませんか。

本のある生活、本のある人生を、はじめてみませんか。

*** 

メインビジュアルができるまで

 

今回、販促物一式のデザインを、文芸書などの装丁をおもに手がけていらっしゃる

bookwall(ブックウォール)さんにご依頼しました。

また、bookwallさんからのご紹介で、キービジュアルとなるイラストを、イラストレーターの宮崎ひかりさんにお願いしました。

東松原にあるbookwallさんの事務所で、bookwallの松さん、築地さん、そして宮崎さんと私(松石)の4人で、2時間超の長時間にわたって、どんなビジュアルにしようか、白熱の議論を繰り広げました(というとやや大げさですが)。

そして、待つこと数週間。宮崎さんが送って下さったイラストラフのあまりの素敵さとあまりの完成度に、私も築地さんも大興奮。Gmailのスレッドが+4℃くらい上がります。

このイラストラフがあったおかげで、今回のフェアのビジュアルの最終形が一気に見えたのでした。

ビジュアルのコンセプトは、
10人の本好きが住まう本好きの家」

年齢も性別もバラバラの10人の老若男女が、本とともにあるそれぞれの生活を、ひとつ屋根の下で送っています。

店頭では、その10人がそれぞれの価値観を持ちながらおすすめの本を教えてくれるので、

読者は自分が親しみを覚えるキャラクターを見つけて、そのおすすめの本を手に取れば、高い確率でおもしろい本と出会える、という仕掛けになっています。

ちなみに、家のパーツはよく見ると本の部品になっているのも、お楽しみどころです。

なにより、宮崎さんが描いてくださった10人のキャラクターが本当に個性豊かで、思わずその背後にある物語を想像したくなります。

宮崎さんにイラストを描いていただく際、10人の年齢、職業、趣味などを設定していますが、あえてここには書きません。ぜひ、10人の物語を想像してみてください。

 

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***

 

本好きを増やすための2大施策

 

そして、施策です。これが今回のフェアの最大の特徴と言っても過言ではありません。

今回、「出版業界全体を巻き込み、斜陽産業と言われる出版業界をV字回復させるきっかけとなるムーブメントを起こして、本好きを増やし、書店に人を呼び戻す」なんていう、風呂敷を広げすぎて破れそうなぐらい超絶壮大なミッションを掲げた以上、ただ単にフェアをやる(つまり、パネルやPOPなどの販促物をつくる)、だけでは不十分です。

普段のフェアではやらないような、いわば「アウトリーチ」活動が絶対に必要です。

そこでフェアチームが考え出したのは、「フリーペーパー」「トートバッグ」という2つの施策でした。

では、その心とは?

 

***

 

史上最強に情報が詰まった
「本好きにさせる」フリーペーパー

 

フリーペーパーは、(紙の)本をもっと好きになってもらうための施策です。

いわば、「読めば本が好きにならずにはいられない」フリーペーパー。

これを、書店店頭に置いたりWebで配布したりすることで、読んだ人の読書熱を再燃させることが狙いです。

 

そのミッションを最高の形で遂行すべく、フリーペーパー制作班を結成。

ここでもまた、どんなコンテンツを載せようかウンウン唸るブレストをして、メンバーが考え出したのは以下のようなものでした。

 

第一特集「全国の書店員に聞いた! 人生で一番好きな本」

第二特集「名物書店員が教える、書店の歩き方」

第三特集「ブックストーリー それぞれの、本の物語」

 

コンテンツが決まったら、あとはひたすら取材、制作あるのみ。

全国各地に飛ぶディスカヴァーの営業スタッフが、お世話になっている書店員のみなさんにヒアリングし、その回答が日々集まってくるなか、フリーペーパー編集部は作家の賽助さん、bookwallの松さんと築地さん、日経印刷の井上さんにご寄稿&インタビューをご依頼。

また、名物書店員としてダイハン書房高槻店の岡本店長、BookLand Friendsの河田店長にもご寄稿をご依頼。

そうして完成したフリーペーパーは、タブロイド判の8ページというミニマルな形態ながら、大変に充実した内容に仕上がりました。

もはや、無料で配るのが惜しいくらい……!

 

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完成したフリーペーパーは、下記のページからPDFをDLできますので、

ご興味ある方はぜひDLしてお読みください。

http://lifemeetsbooks.jp/lifemeetsbookspaper/

きっと、あなたの本好きの魂が疼くはずです。

 

***

 

「本好き」を増殖させるためのトートバッグ

 

もうひとつは、トートバッグです。

実はこの施策、ある国のあるキャンペーンを参考にしました。

それは、イギリスで展開されている「BooksAreMyBag」というキャンペーンです。

https://www.booksaremybag.com/

 

このホームページを見ていただくとお分かりの通り、あのホーキング博士や作家のカズオ・イシグロ、現代美術家のトレイシー・エミンといった錚々たる面々がオリジナルトートバッグを自慢げに掲げた豪華な写真が掲示されています。

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まさに、イギリスの出版業界総出で動かしていると言って過言ではない一大キャンペーンが、このBAMBなのです。

実際、このキャンペーンの効果もあり、イギリスの個人書店の売上は増えているのだとか。

上記に挙げた著名人だけでなく、本好きの一般の人々がこのトートバッグを持って街中を颯爽と歩くことで、「BooksAreMyBag」というメッセージが、イギリス中、いや世界中に広まっている。これぞまさに、絶好のアウトリーチではないでしょうか。

 

こんなトートバッグ作りたい!」とフェアチームが考えたのは言うまでもなく、いつも手帳カバーを作ってくださっているアズウェーブさんが実はトートバッグが得意だという噂を聞きつけて、いままで作ったことのないトートバッグを手探りで作り始めます。

 

これも、サイズやデザインや流通形態をどうするかを巡って泣く子も黙る喧々諤々の議論を経た後(省略します)、ようやくのことで、こんなトートバッグが完成しました。

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シンプルにフェアのロゴをあしらったデザインで、サイズは、A4の書類が入って少し余裕がある、コンパクトなサイズ。

いまや編集部の4人に1人が所有しているという最強の普及率を誇るMacBookの12.5インチもPCケース入りでピッタリ入るサイズです。

バッグの紐は、袖のたっぷりしたコートを来ても手を通せるぐらいの、程よい長さで、「トートバッグの持ち手が短すぎる問題」を解消。

そして内側には、スマートフォンや財布、定期入れなどが入る、ミニポケット付きで「トートバッグは見かけお洒落だけど中身がごちゃごちゃ問題」もなんなく解消。

さらに、脇に小さくついたディスカヴァーロゴ入りの赤いタグも効いていて、さり気なくお洒落な演出をしてくれます。

これで2100円(税抜)という破格の値段設定に、みなさんが耳を疑われることやむなしかと思いますが、

「なんとしてもLIFE meets BOOKSを広めたい!」というフェアチームの心意気を感じていただけるのではないでしょうか……!(涙)

 

トートバッグは、ディスカヴァーのサイトから購入可能です。

http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799321089

この記事執筆時点で残りわずかとなっているので、ぜひお早めにお買い求めください!

 

***

 

以上、駆け足で「LIFE meets BOOKS」をご紹介してきました。

あれこれ書いて説明してきましたが、百聞は一見にしかず。

以下に、開催中の書店一覧を掲載していますので、ぜひお近くの書店を見つけて、

実際の展開を見に足を運んでみてください!

http://lifemeetsbooks.jp/map/

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LIFE meets BOOKSは、まだまだ施策を仕込み中です。

これから続々とキャンペーンを告知していきたいと思っていますので、引き続きご注目いただければ幸いです。

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*PROFILE*

  • 干場弓子
    ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長。魚座。愛知県立旭丘高校、お茶の水女子大学文教育学部卒業。新卒時、世界文化社入社。「家庭画報」編集部等を経て、1984年、ディスカヴァー・トゥエンティワン設立に参画し、現在に至る。夫と息子との3人暮らし。好きな言葉は、「Tomorrow is Another Day」。スカーレットの言葉です。理想の男性は、レット・バトラー。もしくは、クラーク・ケント(スーパーマン)。夫は、どちらにも、似ていない。
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