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2013年5月17日 (金)

予想以上にヒット中!『経営戦略全史』は、こうして生まれた!! ●干場

105_2 先回の記事で、次に書くと言っておきながら、そのままになってしまっていた『経営戦略全史』。
予想を上回る売れ行きである。

なにしろ、432ページ。2800円(+消費税)。
まず、価格の点で、そんなにいかないだろうな、と、営業会議で最初につけられた初版の数は、弊社では異例の〈少なさの)6000部。オンライン書店等も含めて、7000部からのスタートだったが、それが、発売3週間で、3刷20000部!
この手の本としては、かなりいい。
50冊納品して、2,3日で完売、という大型店も少なくない。
アマゾンは、最初からランキング入り。今は少しおちついてしまったが、3週間近く30位〜60位ぐらいをうろうろしていた。さらに、東京都心のビジネス書に強い書店だけではない。通常は、女性に強いとされるファッションビルの中にある店でも売れている。

***

その理由のひとつは、

テイラー(科学的管理の父)、フォード(言うまでもなく、大量生産を始めた)、メイヨー(人間関係論の始祖)から始まって、アンゾフ(経営戦略の真の父)、ドラッカー(マネジメントの伝道師)、バウアー(マッキンゼーの構築者)、アンドルーズ(SWOT分析を広めた)、コトラー(マーケティング界のドラッカー)、ヘンダーソン(ボスコンの創業者)、ポーター(5力分析・バリューチェーン)、ピーターズ(エクセレント・カンパニー)、センゲ(学習する組織)、、、、そして、クリステンセン(イノベーション)、ベゾス(アマゾン創業者)、シュミット(グーグル)等々、

この100年の経営戦略論の流れが書かれたこんな本、これまでになかった!こと。

そして、それを可能にした著者三谷宏治さんの驚くべき知識量と洞察力、そして、筆力だ
三谷さんが、ダイヤモンドオンラインの連載の中で自らお書きになっているように、いま、これだけのものをこんなふうに、お書きになれる人は、三谷さんしかいない!!

106_2 こんなふうに書けるとはどんなふうにか? といったら、帯にも書いてあるように、そして、アマゾンなどの書評にもあるように、「一気読み」。400ページ以上なのに、一気読みできちゃう。
さまざまな経営戦略が、その時代背景と、その流れの必然の中で、そして、その発案者たちの事情と個性と才能とあいまって、いかに生まれてきたか、まるで活劇を読むように、エキサイティングだ。

だからこそ、ひとつひとつが腑に落ちる。普通の教科書のように、ええーーと、アンゾフというのは、新規と既存の事業と市場のマトリックスをつくった人で、その内容は、、、などと覚えるのではなく、戦略の技法そのものが使えるようになる、ような気がする。

これまで、さまざまなビジネス書で読んで、点として存在してた知識がつながる。点が繋がり、面になる。さらには立体になる。という感じだ。

それは、三谷さん曰く、経営戦略の歴史とは、60年代に始まったポジショニング派と80年代以降優勢になっているケイパビリティ派(組織・ヒト・プロセスなど)との戦いであると。
そういう確固たる文脈があるから、わかりやすい!!

そう、そうなんです!! こういう本が欲しかった! 読みたかった!

***

そして、もうひとつは、

巨匠祖父江慎さんの愛弟子、吉岡秀典さんによる斬新なブックデザインだ。
このテーマのこれだけの大作、ふつうだったら、格調高く、いかにも頭よさげに、ハードカバーで、マットPPの白地に、スミの箔とかバーコ印刷のタイトルで、としたくなるのが普通だろうけれど、そこはあえて、「ロック経営書』にしたかった。

若い人から団塊の世代まで、この感覚のわかる人にこそ、手にしてほしいと思ったから。というか、わたしは、そういう本が欲しかったから!
と同時に、三谷さんを見て、そう思ったからでもある。というのも、三谷さん、もとBCGで、いまはK.I.T.虎ノ門大学院の教授らしく、いつもスーツでびしっと決めていると思われるかもしれないが、ひょっとしたら、そういうスタイルもなさるのかもしれないが、少なくとも私達の前に現れる三谷さんは、いつもライダースタイル。それも赤。実際、バイクで移動なさっているからなのだけれど。..

そういう三谷さんには、旧来のコンサバな本作りは向いていないんじゃないかと思った。というか、それも含めて、本書の執筆を三谷さんにお願いしたとも言える。

で、その「ロックな経営書』といえば、星海社新書をてがける吉岡さんだ! というわけで、星海社新書の柿内さんにご紹介いただいて、吉岡さんにお願いした。柿内さん、ありがとうございました!

アマゾンのレビューを見ると、本文のノンブルの位置とか、柱(本文の上の方に小さく書かれている章タイトルの部分)が用紙の端ぎりぎりだとかで、「これは、反則だ!」とか「素人だ!」とかいう声もなきにしもあらずだが、それも織り込み済み。わざとである。あえて、本作りの常識を、読みやすさぎりぎりのところで、崩している。

実は、吉岡さんからは、もっともっともっと提案があった。いま、長崎訓子さんのイラストを交えた、各章毎の巨人たちの架空の会話の部分は、コマ割した本格(?)マンガにしたいということだったし、400ページ毎ページに、手描きの図版を入れたい、というのもあったし、本文中の文字に大小をつける部分ももっともっと多くて、、と。

ロックな経営書、ということで、ロックな吉岡さんにとっても、結構プレッシャーなお題だったようだ。
全部実現できるものならしたいものだったが、いまでも通常の倍ぐらいかかっている制作単価(ページあたり)がとんでもない金額になってしまって、2800円どころか、4000円ぐらいをつけないと、赤字。でも、さすがに4000円では売れないし。..ということで、現在の形に落ち着いた。

それでも、一見普通に見えるカバーも、あえてラシャ紙に、白いインクを二度塗りしているとか、プロにはわかるきわめて凝った作りである。そこに、抜きで細い英語タイトル。いやあーーー印刷所さん泣かせでした。

印刷所は、凸版。ちなみに、本文は、祖父江慎さんのために結成(?)されるという特別チームに組んでいただいた(いうまでもなく、ふつうより高い)。

107_2 というわけで、編集(写真や図版集めたり、つくったり、著者の三谷さんと一緒に念入りな何度もの校正したり、デザインや制作の進行管理したり、索引つくったり←そう、索引が、これまた、役に立つ!!)作業も、当初の予想を超える煩雑かつ綿密なたいへんなものとなってしまい、期間も4ヵ月近くに及んでしまったが、もちろん、これはわたしが行ったわけではない。編集部ハラの、「ルーブル」につぐ(?)大プロジェクトとなったようだ。

で、発行も、当初より3か月遅れとなってしまって、それでも、売れるのかどうか心配だったのだけれど。...胸をなで下ろすと同時に、まだまだ、紙の本の力は捨てたモンじゃない、と自信を持ってしまっている私達である。

***

とまあ、結構たくさん書いてきたが、実は、そもそも、三谷さんとわたしのなれそめ(!?)から、企画が生まれる瞬間と、その制作の裏話を、当の三谷さんが、ご本人のこちらのブログと、前述のダイヤモンドオンラインのこちらの記事に、いきいきと、書いてくださってる。
ブログでの「おそらくは私の執筆人生最大の作品が、もうすぐ刊行されようとしています。」の始まりには、襟を正す思い。って、今さらですが。..

ダイヤモンド・オンラインの記事でも、なんか、すごく褒めてもらっている感じ。でも、わたし、この文中にあるよりずっと丁寧で上品な(!)言葉遣いしてたはずですけど! と、三谷さんにフェイスブックでコメント差し上げたら、「少々、話をもったかな」と!

なお、書店での展開の様子は、こちら、三谷さんのフェイスブックページに、多数掲載されているが、まだ、ご注文いただいていなかったり、納品が十分に間に合っていない書店さんも、全国には多いかと思う。
そんなときは、書店さんに、店頭に置くようにご注文くださいませ!

めざせ! 10万部!!

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*PROFILE*

  • 干場弓子
    ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長。魚座。愛知県立旭丘高校、お茶の水女子大学文教育学部卒業。新卒時、世界文化社入社。「家庭画報」編集部等を経て、1984年、ディスカヴァー・トゥエンティワン設立に参画し、現在に至る。夫と息子との3人暮らし。好きな言葉は、「Tomorrow is Another Day」。スカーレットの言葉です。理想の男性は、レット・バトラー。もしくは、クラーク・ケント(スーパーマン)。夫は、どちらにも、似ていない。
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