ディスカヴァーHP

社長室ブログ内検索

twitter

Facebook

« ラグビー早慶戦を観て、中竹竜二さんのサインをもらおう! ●大竹 | メイン | IQ、EQの次は、SQ!? ●干場 »

2011年11月23日 (水)

衣食足りて「礼節」を忘れた!? ●干場

Civility という言葉をご存じだろうか?
辞書を引くと、「礼儀正しさ、丁寧さ、丁重、慇懃」とある。

そのCIVILITYを取り戻そうという世界的なプロジェクトがある。
米国の名門大学ジョン・ホプキンズ大学のP.M.フォルニ博士の「ジョンズ・ホプキンス・シビリティ・プロジェクト」だ。

「アメリカ社会がCIVILITYを失った」と嘆くフォルニ博士は、1997年に同プロジェクトを発足させ、アメリカ国内はもちろんのこと、ヨーロッパ各国で、シビリティを推進する活動を行っている。
_1_image_230_3114_2 その教科書とも言えるのが、本書、「礼節のルール」だ。

正直、タイトル決めには、社内でもかなり苦労した。
本書の翻訳を提案され、監修にもあたっている大森ひとみさんは、「礼儀正しさ」と訳されているが、そのタイトルにすると、女性向けのマナーの本のコーナーに置かれてしまう。でも、これは単なるマナーの本ではないし、そもそも、ターゲットは、女性だけでなく、ビジネスマンをも含む一般の人々だ。

二転三転した結果、「礼節」となった。「衣食足りて礼節を知る」の礼節だ。
これまた、最近耳にしない言葉だから、ちょっと不安はあるが、その分、最近の手垢はない、とも言えるし、日本も含め、世界が、「衣食足りて礼節を知る」どころか、「衣食足りて礼節を失う」状態になっているわけで、そこにくさびを打ちたいという本だからでもある。

ちなみに、監修の大森ひとみさんというのは、世界40カ国以上にわたるイメージコンサルタントの最大組織AICI国際イメージコンサルタント協会に属する日本でも数少ないイメージコンサルタントで、政財界の大物の服装を含むイメージコンサルを行っている。この本の編集中に、同協会の最高レベルの資格を取得なさった。

で、CIVILITYだが、それが単なるマナー的な礼儀ではないことは、フォルニ博士が、Respect=尊敬、 Responsibility=責任、Restraint= 節度の3つのRを「シリビリティプロジェクト」の柱としていることからもわかる。

つまり、最近の企業活動ならびに、セレブリティに不可欠の項目である「エシカルethical)=倫理的」とならぶ、21世紀の個人と企業のキーワードなのだ。

(ちなみに、プリウスがハリウッドセレブにうけたのは、エシカルだからだ。
そのほか、たとえばファッション業界では、20世紀末から毛皮は、エシカルじゃないということで、良識あるセレブリティからは敬遠され、時に同じぐらいの値段のフェイクがもてはやされているが、いま、エシカルじゃないということで、感度の高い知識人やセレブリティから敬遠されているのが、いわゆるファストファッションだそうだ。
資源の無駄、というのではなく、その生産現場が、後進国の貧しい人々から搾取するものだからだそうだ。まさに、女工哀史。あの驚くべき安さは、結局のところ、グローバルな経済格差を利用した搾取の構造から生まれてきているからだ、というわけだが。。。)

いつものくせで、括弧内が長くなり、話が飛んでしまった。
ともかく、エシカルと並んで今、わたしたちが取り戻すべきシビリティって、いったい何なの??と思ったら、、、、

例えば目次を見ると、

第2章 礼節のルール25
ルール1 周囲の人に関心を向ける
ルール2 あいさつをして敬意と承認を伝える
ルール3 相手をいい人だと信じる
ルール4 人の話をきちんと聞く
ルール5 排他的にならない
ルール6 親切な話し方をする
ルール7 そこにいない人の悪口を言わない………e.t.c.

なあんだ、当たり前のことじゃないか。。。
そう、当たり前のことが失われてしまったのが問題なのだ。

それにしても、「失われた」ということは昔はあったというわけで、それをイタリア系アメリカ人の博士が書いてらっしゃるというのが、干場的には、驚いた。だって、日本人が、礼節を失っているというのは、よく言われることだけれど、それは、アメリカ人のまねをしているうちに、っていうイメージがあるから。
おやまあ、アメリカ人も、本書に書かれているような、謙虚で、自己主張より人の話を聞くという礼儀というか節度というか、もっていたのね!??
たしかに、古いモノクロ映画とか観ると、そうだったのかもしれない。
映画と言えば、日本もそうだけど。小津安二郎監督の映画とか観ると。。。

それにしても、本書に書いてあることは、いわゆる自己啓発書に書いてあることとかなり近い。でも、それは、ただの個人のELF HELPではなく、グローバル化するビジネス社会においての必須のツールとして注目されているわけだ。異なる考え方をもった人同士をつなげるルールなのだから。つまり、よりよい社会を作る基盤として見直されてきているのだ。

ええーー!? いまさら、礼節ーー?なんて言っている、あなた!
「シビリティ=礼節、礼儀正しさ」を実践することは、ビジネスパーソンにとって、信頼され、相手から選ばれるためのセルマーケティングであり、自分の価値を高めるセルフフブランディング。ビジネスを前進させる「プラットホーム」なのですぞ!

というわけで、実は、礼儀にうるさい私。少なくとも、私の周りの人が、私に礼節を持って接してくれることを望む。

なーーんて、そういうおまえはどうなんだ、おまえの会社の社員はどうなんだって? あーー、これ、読みます。みんなで! 

 

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/161323/27476537

衣食足りて「礼節」を忘れた!? ●干場を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

*PROFILE*

  • 干場弓子
    ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長。魚座。愛知県立旭丘高校、お茶の水女子大学文教育学部卒業。新卒時、世界文化社入社。「家庭画報」編集部等を経て、1984年、ディスカヴァー・トゥエンティワン設立に参画し、現在に至る。夫と息子との3人暮らし。好きな言葉は、「Tomorrow is Another Day」。スカーレットの言葉です。理想の男性は、レット・バトラー。もしくは、クラーク・ケント(スーパーマン)。夫は、どちらにも、似ていない。
    ***
    カテゴリ紹介

    干場弓子の社長ブログ

    社長自らによる自社本の紹介や、出版業界に対するビジョンを語ります!

    グローバルレポート

    海外展開の状況やブックフェアなど旬な情報をお届け!

    広告&パブリシティ

    各メディア掲載情報や著者インタビューの模様など幅広くお知らせ!

    ブッククラブ&イベント

    イベント告知やレポート記事をアップ!

    デジタルコンテンツ&サイト

    新刊電子書籍のお知らせや売上ランキングをお届け!

    書店&ランキング情報

    書店様向け情報から展開写真、話題になっている一冊などをアップ!