彼には教えてあげたい90秒で好かれる技術というか、商談成功させる技術 ●干場
久しぶりに、マインドマップ的読書感想文のSmoothさんのお眼鏡にかなう本!?
本書をとりあげたSmoothさんの記事、「友だちには秘密にしておきたい90秒で好かれる技術」、現在、はてブ1036の、ほってんとりー入りだ。
というわけで、少々出遅れ気味ながら、ご紹介する。
「90秒で好かれる技術」、前著が全米で370万部も売れた(日本では、さほどではないが、10万部越えのベストセラー)ニコラス・ブースマン氏の2002年の新刊の改訂版2010年度版。
(例によって、詳しくは、Smoothさんのブログをご覧いただきたい。そのほうがよくまとめてくださってある。)
昨年のBEA(BOOK EXIPO AMERICA) in New York で見つけてきた。
原題「Convince Them in 90 Seconds or Less」をきいたとき、これはぜひ、サトー君に、読ませたい、と思ったからだ(ちょうど、ご褒美に、サトー君をニューヨークに連れてきていたこともある)。
サトー君は、いわゆるスルメのようなやつだ。嚙めば嚙むほど味が出る。いいやつだ。(ただし、本人は、自分を顔で見ないでほしいと、解釈に困ることをのたまっているらしいが。たしかに、草薙剛君に似ていなくもないが。。。。)
でも、営業では、合コンと同様、最初が肝心。90秒で、相手の信頼を得、相手を説得できないと困る(これは、本書を担当し、短時間でたくみに編集してくれたチバ君にも言えることだ…!)。
ただ、最後の最後で、タイトルが「好かれる」になった(私が言ったのかもしれないが。。。)。実際、好かれるために必要なことと、ここに書いてあることは一致するわけだから、そして、より原題に近い、「納得させる」「相手を動かす」だと、ちょっと日本語では強くなりすぎて、著者のイメージと異なってくると判断したわけだ。「心をつかむ」がいちばん近いのだけれど、それでは、前著の邦題と同じになってしまう(もし、相手を動かす、にしたら、佐々木正吾さまの本書に対する印象も少しは変わっていらしたかしら??)。
それに、実際問題、これはビジネススキル書なんだけれど、下心ありでご購入くださる方も出てくるのではないかと。。。と思ったら、しっかり、Smoothさんもお気づきですね! いはく「これって、ナンパにも使える!?」
はい、使えます。
というわけで、本書には、大きな商談から飛び込み営業、電話営業、プレゼンテーションと、さまざまなビジネスシーンで使える具体的なスキルが満載なのだけれど、その中から、初対面の相手の心をつかむ7つのステップというのをご紹介しよう。
①権威と親しみやすさのバランスを化が得た服装を選ぶ
(たとえば、上半身をダブルの紺ブレで権威を、下半身を黒のジーンズで親しみやすさを、という例があげてあるけど、これはまあ、米国式、ということで。広告代理店のクリエイティヴの人とか雑誌系の編集者とか、こういう人、日本にもいるけど)
②相手に近づく前に、自分のいだくイメージに自分の態度を合わせる
③出会いの前に、「すばらしい、すばらしい、すばらしい」とつぶやき、笑顔になる。
④自分の心臓を相手の心臓に向ける姿勢をとる。
(オープンハートのボディランゲージ)
⑤手に危ない物を持っていないと相手にわからせる
⑥近づいたらすぐに、気持ちを和ませる質問をする
⑦ボディーランゲージと声の調子を相手と同調させる
ううん、難しくって、すぐ忘れちゃいそう、というかたは、こちらなら?
「うまく挨拶を交わすための5つのステップ」
①オープンな姿勢をとる
②アイコンタクトをとる
③笑顔を見せる
④言葉を交わす(やあ、でも、こんにちは、でもなんでも)
⑤相手のボディランゲージと声の調子に同調する
これでもフクザツ? じゃあ、これなら?
著者の師匠、「マルドゥーンの3つの教え」
①人と会ったら、相手の目を見て、ほほえむ。
②相手と同じことをする。
③イマジネーションに働きかける。
なんだ、みんなおんなじことじゃないかって?
はい。でも、本には、もっと違うこともいろいろあるから、ご心配なく。
アリストテレスが言ったという説得の3ステップ「信頼、論理、情動」のうちの、最初の「信頼」を得るためのテクニックの一部をご紹介した。あとは、本書をごらんいただきたい!というわけ!!
干場社長、ご紹介ありがとうございます。
「ナンパに使える!」と書きながらも、ヨメが怖くてとてもそんなことができないワタクシです。
テクニカルな内容が多いので、ハック好きには満足できる1冊だと思いました。
投稿: smooth@マインドマップ的読書感想文 | 2011年8月22日 (月) 07:39