今なぜ「ニーチェの言葉」なの? ●干場
金曜日、谷口もご報告しているように、『超訳ニーチェの言葉』、おかげさまで話題です。
写真は、アルファーブロガーの聖幸さんもブログ『俺と100冊の成功本』から勝手に拝借!(すみません!)
このシリーズの他の本(『バルタザール・グラシアンの賢人の知恵』『アランの幸福論』『菜根譚』と併せて、紹介してくださっているので、ぜひ、ごらんいただきたい。
(なーんて、聖幸さんのブログのアクセスは、こちらよりずーーーーと多いので、殆どの方が、すでにお読み、というか、そちらから、こちらをのぞきに入らしてくださっている方も多いのかもしれないけど……)
嬉しい限りです。
営業部からは、某書店様より、哲学書コーナーに置いてみたら、それまで1年間に1冊も動かなかったニーチェの本格哲学書(3000円くらいするらしい)が1週間に2冊も売れた!と喜んでいただけたとの声も。
いやーー、こちらも嬉しい限り。
それにしてもなぜ? なぜ、いまニーチェ?
なぜ、1700円のこの本が売れているの?
という疑問が、ツイッターにあったので、たしかになぜだろう? と思って、ツイッターで聞いてみると、多くのかたがリプライをくださいました。
その一部をご紹介すると……
●自分は書店員ですが、「ニーチェ」という有名ながら一般にはほとんど読まれていない人物を取り上げたこと、それと装丁の力が大きいのではと考えています。
●ニーチェのブランドとディスカヴァーのファッション性がうまくマッチしたのでは。
*たしかに、装丁の力も大きいですね。これは、『賢人の知恵』以来の松田行正さん。松田さんは、ご自身のサイトによると「オブジェとしての本をつくる」。たしかに、本の、コンテンツ以外のオブジェとしての美しさに惹かれる人も少なくありません(私もそのひとりです)。そう考えると、紙の本と電子書籍は、実は別の商品として、それぞれに進化していく可能性があるように思えます。
●知っているけれどよく知らないというマイナーメジャーだったこともあると思います。あと、本好きな書店員さんにニーチェは気になる存在だったのではないでしょうか。
*確かに、名前は知っているけれど、中身は殆ど読まれていない。それって大きい。マイナーメジャーか!
*それと、書店員さんの間にもファンが多い、これは営業スタッフも感じていることのよう。そう言うスタッフ自身もそうみたい。
●皆、身近な人に応援されてないんじゃないでしょうか?誰だって、後押しされたい瞬間ってありますよね。ニーチェ本を開いて目に飛び込んできた言葉に、鼓舞された感、ニーチェに同期したような感などを得た方が迷わずお買上げになってる印象を受けます。
● 説教は嫌だけれど、権威のある(と思われる)人に背中を押してほしい、ポジティブになりたい、という機運でしょうか。
● ニーチェは比較的読んでいますがw 彼の言葉というのは力強いのです。神のいない時代、世俗化した時代にどんな立ち位置がありうるかを、ときに逆説をつかいながら刻み込んだからかもしれません。
*つまり、中身がいい! 言葉がいい! ってことですね!
● あともしかして、電車の中でニーチェ読んでるサラリーマンかっこいいかもwどんな人なのかな?ってww日経新聞ばさばさやってる人より好感もてるような。ビジネス書のタイトルはあからさま過ぎてなんだか、ですので。女性より男性読者のほうが多そうですね。
*たしかに、かっこいいっていうの、ありますね。ただ、男女比で見ると、きれいに男女半々のようです。
● 「超訳」がありがたく現実の生活にも併せて考えることができます。これまでは古語にも近いことばでの訳が多く(私には)その日本語の読解にも苦慮しておりました。
● 読みやすくて、身になってる感覚があります。
*超訳がよかったみたいですね。
● ニーチェの箴言が実は難解ではなく、細かく砕いた生きることの意味を強烈に指し示すことに気付いたのだと思います。まずはニーチェの本を手に取るきっかけをつくったhosnibayさんに皆さん感謝していると思います。
*それをおっしゃるなら、まずは、そもそも企画発案してくださった編訳者の白取春彦さんに、感謝を!(もちろん、私も大感謝!)。
そして、ついでに、『頭がよくなる思考術』以来の白取さんの編集担当である藤田と、今回の編集実務担当である河野も、できればちょっとだけでも誉めてやってくださいませ……!
というわけで、まあ、売れれば後づけで、いろいろ考えられて、おそらく全てが正しいのでしょうが、それらの要素について、必ずしも再現性があるわけではないのが、出版の難しいところでもあり、面白くもあるところ。
ほかにも、「いま、なぜ、ニーチェなのか?」、あったら、お聞かせください!!





私の意見としましては、装丁と超訳ニーチェの言葉という書籍名がまず目にとまりました。シンプルで部屋のインテリアの一つにもなりそうな本。また、書名はニーチェを知らなくても、その人物の言葉で一冊の本になるのか、と瞬間的に興味を惹かれる感じがしました。TVや新聞、雑誌などで専門家や本をよく読んでいるような方が推薦している影響も、私たち読者が手に取る要因として大きいと思います。良い評判を知ることで自分のためになるだろうといった言葉を受け取る態勢が読む前に高められているような…気がします。
投稿: めがねスナフキン | 2010年2月28日 (日) 20:48
「ダヴィンチ」7月号(ゲゲゲVSニーチェ)の中に、こんな指摘があった。(超訳本の)出典を見ると、「人間的な、あまりに人間的な」や「曙光」「悦ばしき知識」といった、代表作とはいえない著作からの警句にはっとさせられることに気づく、というのだ。
「なるほど」と思った。これら3作は、ニーチェのモラリスト(人間観察者)としての側面が強く出ている時期の著作だからだ。
今なぜニーチェなのか。「今」は分からないが、単に「なぜ」と問うならば、人生を考え抜いた天才の言葉だから、としか言いようがない。
投稿: donald | 2010年6月17日 (木) 22:33