ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか? って思ったことないですか? ●干場
かつて、4つの関連会社対抗のソフトボール大会が行われたことがあった。
当然1社が優勝し、残り3つの会社は、敗戦の辞を述べるわけですが、その3社の辞がそれぞれの個性を反映したものになっていて、実に面白かった。
A社 「来年に向けて今から社員全員で、バッティングセンターに通います」
B社 「来年に向けて元甲子園球児を基準に、中途採用します」
C社 「来年に向けて弊社に有利なように大会のルールを変更します」
私の発言がどれだったかは、あとにして、A社というのが実に実に日本的。
ルールに従い、一生懸命努力する。そうやって、さまざまなハンディを負いつつも、見事世界制覇を成し遂げる。自動車然り、スキーのジャンプ然り、F1レース然り。
ところが!だ。日本が世界制覇した途端に、「欧米列強」がやってきて、ルールを変えてしまう! で、低迷が続く。
それでも、新しいルールでがんばって、またまた世界一になると、またまた「欧米列強」がやってきて、またまたルールを変える!
バブルの頃の自動車摩擦の頃から、背泳で鈴木大地が優勝した途端にバサロ泳法を制限したときから、もっと古く言えば、戦後給食にパンを導入して小麦を売りつけたときから、さらにいえば、江戸末期、日本にいわゆる「不平等条約」を押しつけたときから(!)、「欧米列強」に対して「ずるい」と感じていた。
まあ、それ以上に、江戸時代や終戦後ならともかく、たとえば日本の優れたOSトロンをただ日本国内で使おうとしただけなのに横やりを入れてきて、現在のウィンドウズのほぼ独占状態をつくった(だからいまでも私は、アンチウィンドウズだ。といっても愛用のMacもアメリカ性なんだけれど…)アメリカの言うことを、何でもヘイコラと聞いてしまった(?)日本政府のふがいなさのほうがあきれるとも言えるけれど。
というわけで、自分たちで自分たちに有利なルールを作ってしまう「欧米列強」のやり方を「ずるい!」と思っている方は少なくないだろうし、私もそのひとりだったので、本書の企画を聞いたときは、それこそ拍手喝采。
で、できあがったのが、これ、
著者は、ホンダ渉外担当として、国内外の自動車産業のルール作りに携わる青木高夫さん! 翻訳者としても知られ、弊社でも、「マニャーナの法則」「外資のオキテ」を自ら原書を発掘して、翻訳してくれた。
でも、ほんとうに「ずるい」のだろうか?
本書を読むと、ルールというものに対する基本的な考え方の違い、
日本が、ルールとプリンシプルを混同させているだけだったりすること、
ビジネスの契約と同様、言い出しっぺが自分に有利なルールを提案するのが当然で、それは当然反論が出てその後、歩み寄ることを前提にしたものであること、
一見特定の国を不利または有利にするように見えるルール変更も全体の成長を促すためのものであったりすること、
そうではなくて、ただ特定の国や業界団体を利するルールは結局、その国や業界の成長努力を損なわせ、いずれ没落をまねくだけのこと、
そして、そもそも、戦いはルール作りから始まっているのであって、「ずるい」などと、ルールを上から振ってくるモノととらえるのではなく、自分たちもルールを作る側に加わるよう戦略をもって行動していくことが必要だということがわかる。
その戦略と実行力というか、その重要性に対する認識が、日本人には欠けている、というわけだ。
本書については、小飼さんがさっそく、「来年始業式(おそらく仕事始めの日のこと)を迎える前に、必ず読んでおいて欲しいのが本書だ。来年、いや次の10年こそは「新たなルール」から逃れようのない(1|10)年になるのだから。」と、こちらで紹介してくれている。
たしかに、新たな価値観が求められる時代とはそういうことだ。
さて、冒頭のスポーツ大会の敗戦の辞。私が述べたのは、Cだった。
結構、優れた洞察力でしょ!と自慢したいところだが、いくらビジョンはよくても、実行力というか政治力というか戦術というか投資というか、そこらあたりの力に欠けたのは、鳩山首相の「25%ルール」に共通するところもあり、結局、ルールの変更はなく、翌年も敗退したのでありました……!!































12月13日(日)、

おまけ…

















