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2009年9月

2009年9月30日 (水)

『幸福の方程式』の書評ブログ続々! ●田中

こんにちは!社長室の田中です。
9月に発売された『幸福の方程式 新しい消費のカタチを探る』に
小飼弾さんや、土井英司さんが書評を寄せてくださいました!

Isbn9784887597365_2他にも、たくさんの方が書評・感想を書いてくださいましたのでご紹介いたします。

走ることが私のリズム。 続けることは力になります。 幸せは仕事から?山田 昌弘さん&電通チームハピネスの『幸福の方程式』  

  久しぶりに脳がスパークする本に出会った! 『幸福の方程式』 | ゆるーいブックナビゲーター・モギー  
 
<<Open Question Blog>>President: Are You Happy?『幸福の方程式~新しい消費の形を探る~』山田昌弘、電通チームハピネス  
 
幸福の方程式|毎日がコンサルティング  
 
幸福の方程式 | 鈴麻呂日記  
 
幸福の方程式 - チャウ子のそれでも本を読むのだ
幸福の方程式 | 貧乏サラリーマンのビジネス書レビュー
幸福の方程式 - どくしょめも  
■書評■「幸せ」の「幸福の方程式」山田昌弘&電通チームハピネス|=行動読書=多読書評ブロガー石井による月間読書量101冊中のおすすめ本 書評ブログ ~アウトプットで人生を変えよ�  
 
『幸福の方程式』山田昌弘(著),電通チームハピネス(著):知識をチカラに

他にもディスカヴァーの本の感想を書いてくださった方がいらっしゃったら、ぜひコメントやトラックバックでお知らせください!
みなさまからのご感想をお待ちしています。

2009年9月27日 (日)

「きみのこと好きだよ」が西村由紀江さんのピアノと松浦このみさんの朗読で! ●干場

今年の初め、このブログで、読者の方からのお手紙とともに、PDFで絶版本となっていたものをご紹介し、思わぬ反響を呼び、夏に復刊となった初代「きみのこと好きだよ」。
それが、朗読家松浦このみさんと、あの人気ピアニスト西村由紀江さんのピアノによる、朗読とピアノのイベントで、朗読されることになりました!

これは、今年で6年目となる、お二人のいわばライフワーク。利益は一切なしで、本との新しい出会い、聴くことの新しい可能性、さらには、朗読という世界の可能性を模索する試みです。

採算無視と言っても、赤字が累積すると、個人の力では難しいということで知人から松浦さんを紹介され、その主旨と松浦さんの情熱、お人柄に賛同し、何年か前から、ディスカヴァーでは、ささやかながら協賛させていただいています。

なので、実は、今回、「きみのこと好きだよ」を読んでいただくことになったのは、ま、なんというか、松浦さんが気を利かせてくださったとも言えるわけでして……
今回、メインの朗読は、小川洋子さんの「ガイド」、それから、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。

わたしも、協賛させていただくようになってから、毎年うかがっていますが、松浦湖のみさんの朗読は、あなたの「朗読」に対する概念を大きく変えます(と思います)。ましては、いわゆるナレーションとはまったく異なる、ひとつの新しいジャンルのアートです。
そして、それにあわせて、文字通り即興で、西村さんが奏でるピアノ。ここだけでしか聴けないまさに、ライブです。

そして、小いながら、サントリーホールなどと並んで紹介されることもある音響効果超一流のホールで、アットホームな、でも凜とした雰囲気の中で催され、なんというか、日常からちょっと離れて、異次元、それも清らかな世界に身を置くような静かな感動があります。

「きみのこと好きだよ」朗読はダイジェスト版とはなりますが、復刊のきっかけとなった読者の方のお手紙の部分も朗読され、また、その方も、当日、ご招待しています。

来週の金曜日10月2日のの日中か夜の2回、公演。こちらで申し込めます。
よろしければ、どうぞ、おこしくださいませ。

いよいよ全容が明らかに! 今年のディスカヴァーの手帳3点と家計簿! ●干場

今年は、一部の書店さんでは、早くも手帳コーナーができているようですけれど、来週発売開始、ネット書店では、すでに予約開始の今年のディスカヴァーの手帳の手帳をご覧になってからでも遅くはないのでは、というわけで、今年のディスカヴァーの手帳のご紹介です!

今年は、手帳専用サイトも、社長室タナカがこれでもか!のがんばりで、充実。
このブログではとても書ききれない詳細を、著者からのメッセージはもちろん、記入例付き使い方、各編集担当からのメッセージまで、あらゆる角度からご紹介していますので、ここではざっとそれぞれの概要を。

●まず! 厳密に言うと手帳じゃないけど、ことしのニューフェイス、「家計簿」。
実は、以前、働く女性のための「マネー手帳」を出した年があるのですが、そのとき、書店さまや読者の方からよくいわれたのが、「家計簿出してよ」。

でも、家計簿と言えば、いまだ巨大な売上を誇る昔ながらの婦人誌の年末付録が中心で、とてもコスト的に太刀打ちできるものはつくれない。と、避けていたのですが、例の(!)10万部突破、年収200万円からの貯金生活宣言(楽天ブックス2009年上半期ビジネス書部門1位でした!!)横山光昭さんの「実践ノート」がこれまた好評で、それをさらにバージョンアップした「お金の貯まる家計簿」があったらいいな、と急きょゴーとなって、無事、できあがったのが、こちら、貯金生活 chokin! 家計簿

日付記入式なので、買ってすぐにでも使い始められます。中身のフォーマットなど使い方はこちら。

●さて、次にご紹介するのは、ディスカヴァーの手帳の第一弾であり、出版社による「コンテンツのある手帳」の草分け、110万人の夢をかなえてきたがキャッチコピー、藤沢優月さんの「夢をかなえる人の手帳」通称「夢かな手帳! 
昨年から登場の「かなえちゃん」アイコンが今年はさらに進化。ご好評のシールもますます充実。
おもに10代から30代の若い女性の方を意識しておりますが、毎年、男性の方の購入も少なからずあるようです。

詳細はこちら

●3年目になる「ワークライフバランス手帳」(前身は「ワーキングマザー手帳」)、今年は、著者に、(株)ワークライフバランスの小室淑恵さんをお迎えして、小室さんが講演等で推奨されている働き方、生活の仕方ができちゃうための理想の手帳ができました! 小室さんの細部までにわたる「こだわり」を担当酒泉が粘り強く実現しています。

初版1万部には、これまた、小室さんプロデュースで生まれた、手帳の罫線に幅を合わせた特製付箋付! 
to do list はひとつずつ付箋に書いて、やるべき時間帯に貼っておき、やりおえたらはがす、という小室流をまさに実現した付箋! 10min.(テンミニッツ)さんとディスカヴァーとのコラボです。ほんとは全部につけたいけれど、なにせ、初版一万部に着けるだけでも、両社とも文字通りの出血大サービスにつき、ご勘弁。

詳細はこちら

 

●次にご紹介は、ついに出た! ビジネスマンのための○○力シリーズの小宮さんのビジネス力養成 小宮一慶手帳

はじまりは、去年の冬。小宮さんが会社にいらしたとき、この企画をくださったわけです。それまでは、フツーの○○手帳をおつかいの小宮さんでしたが、自分が本当に使いやすい手帳をつくってみたいと。

その後、A5ノートに、罫線を引き、自分で使ってみてはの試行錯誤を続けること半年間、「これでお願いします」と、10年後までの未来計画から、週間予定、巻末資料まで、各ページのフォーマットのラフ案をお持ちくださったのでした!

なにしろ、フツーの人の5倍以上のスケジュール(アウトプット)、倍以上の勉強(インプット)の小宮さんが、いわば自分のためにプロデュースした手帳、できるビジネスパーソンを目指す老若男女の定番手帳となりうること必至(なんだけどなあ〜)。

これまで弊社の手帳になかった、東京大阪名古屋の路線図(ワークライフバランス手帳にも)や世界地図、それと、小宮さんならではの、日経経済指標や株価を週ごとに記録しておく欄や読書の記録、新幹線路線図とマイル数(なぜ必要なのか私には不明なのですが、なにせ、新幹線オタクの小宮さんからの熱い要望で……)のカラーページも巻末に!

詳しくはこちら

*******

ディスカヴァーが最初の手帳をつくってから7年目。ここにいたって、かなり完成してきたと思います。用紙の種類や色と厚さ、製本、刷り色、罫線の間隔、太さ、文字の大きさ、カレンダーの大きさや配置、余白の幅、しおり、全体の厚さなどなど、実は、書籍とはまた違ったノウハウがたくさんあり、ほんの小さなことで、見た目の感じや持ったときの感じ、開いたときの書きやすさ等々、いろいろなことが大きく変わってくるのです。
これまで、いろいろ試行錯誤し、また、コストとの折り合いもつけながら、やってきて、ようやく質が安定してきたように感じます。

これまでご愛用、応援してきてくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。今年はそのご信頼にかなりお応えできていると自負しております。ぜひ、店頭でお確かめのうえ、来年のあなたの1年をディスカヴァーの手帳とともに、お過ごしください。

そうそう、試行錯誤、独自の微妙なノウハウと言えば、手帳カバー。
こちらもほんとうに、素材の色、厚さ、材質などなどはもちろん、ペン差しをつけるのか、つけるならどのくらいの太さでどの位置に、折り返しの幅は、縫い目の幅は……と、ひとつひとつは小さな違いが、できあがりの印象、使い勝手を大きく左右し、また、中国生産品と国産では、その違いがやっぱりあって、できあがりが見本と微妙に違っていたりと、初めての試みであった昨年は、いろいろなことを学びました。

で、それをうけての今年、担当タナカの意気込みは、これまた昨年以上。
こちら、手帳特設サイトのトップページの中央部分の窓の中、ブログ形式で、タナカが手帳制作進行状況をつぶやいております。

カバーのほうの発売は、ネット書店とディスカヴァーサイトのみで、11月上旬予定。昨年1000つくって、あっという間に売り切れてしまったので、今年は、もう少し強気でまいります(全手帳共通ですが、貯金生活家計簿のサイズには合いません)。

できるビジネスパーソンのための(?)渋い本革も用意しています。ご期待ください!

2009年9月26日 (土)

おおーーーー! 10月新刊できた! ●干場

月の中でオフィスが華やぐのは、第一に、締めが終わって、全国に飛び回っていた営業部スタッフが全員、オフィスに集まってくる週の初め!

オフィスの半分の空席が埋まるからだけではない。それだけだったら、エネルギーが倍になるだけだけれど、実感としては、エネルギー10倍(たとえ、ゴール達成ならなくても)!
というのも、ここだけの話だけど(って、みんな読んでるわけだけど)、だいたいが、オフィスの残り半分のうちのさらに半分を占める編集部スタッフというのは、全般に、男子も女子も草食系(若干1名、肉食系女子がいるが)。
サービス精神に欠けるというか、華やぎに欠けるというか。

第一、「おはようございます」の声の大きさからして違う。社内を歩くスピードからして違う。ま、会社に戻ってきても、書店さまと電話で、わいわい話しているのと、ひたすらパソコンに向かっているのとの違いとも言えるが。というか、そもそもそれぞれの仕事を好むという志向性の違いとも言えるが。

ともかく、営業スタッフが帰ってくるその朝は、みんなで、おお!ディスカヴァーって感じ(ま、ときには、数字を気にしてか、つい態度が小さくなってしまっている状態の人もいなくもないが!?)特に、今月から、産休で休んでいたヤマナカ(旧姓のままいく?)が戻ったし!!

2_2 もうひとつ、オフィスがわっと華やぐのは、新刊が届いたとき。それも、いっぺんに届いたとき! おお!ってみんなで駆け寄って、見る。

なので、今月のように、営業部が戻ってきた日に、新刊が、いっぺんに届くと、そりゃ、もう、華やぎいっぱい。
さらに、その新刊が、どれもこれも、売れそう!な日には!
なんて、毎月毎月、どうしよう! みんな売れそうで。書店さまのスペース占領することになったらって心配するのだけれど、幸か不幸か(?)、その心配は、この数ヶ月、杞憂に終わっている……。

Photo が! 今月は違うぞ! 手帳3冊とディスカヴァー初の家計簿も出来たし! 本田直之さん監訳の本もあるし! 「就活のバカヤロー」の石渡さんが、G社やA社やK社を蹴って(?)是非に弊社から!って書いてくださった就活本もあるし、同じく、コンペで弊社が選ばれ(?)出すことになった、初のNHKドキュメント書籍化本もあるし、女性誌で大人気のオーラリーディングの方の本もあるし、そうそう、イギリス生まれのパズルシリーズの第4弾もあるし。

というわけで、これはもう、たいへんなのだ(って、なにがたいへんなんだか)。
書店さまに並ぶのは、来週後半からなので、それぞれのご紹介は、また、これから順番に。
手帳については、こちらをご覧下さいませね。毎週、コンテンツがリッチになっていっていますよ!

2009年9月25日 (金)

ツイッターで話題騒然。日本初!ツイッター小説誕生! ディスカヴァーから ●干場

ジャーン! 本邦初のツイッター小説誕生! のお知らせです!!
その名も『140字の物語』!

ちょっとその成り立ちをお話しする前に、twitter と#twnovel について、ひょっとしてご存じない方もいらっしゃるかもしれないので(まさか、弊社の社員だったりして!?)、その説明から。

ウィキペディアの説明では、ツイッターとは、「個々のユーザーが「つぶやき」を投稿することで、ゆるいつながりが発生するコミュニケーション・サービス」。オバマ大統領やニューヨークタイムズをはじめ、アメリカでは、著名人やマスコミから一般人まで、数千万人の人が利用していることで知られます。

日本でも、この数ヶ月で一気にユーザー数が増え、現在190万人(日々増殖中。まあ、まだまだともいえますが) 。朝日新聞、毎日新聞などのマスコミから、坂本龍一、ホリエモン、勝間さん、広瀬香美さんなど、著名人が利用していることでも知られています。少し前には、テレビのワールドサテライトでも紹介され、またユーザー数が増えました。

さて、ここからが本題です。
まず、このツイッター、そのつぶやきが、140字以内に制限されることも、大きな特徴のひとつ。そこに着目して、140字の読み切りのミニ小説を発表したのが、ケータイ小説家で有名な内藤みかさんでした。

そして、内藤さんが第一作目を発表する2,3日前に、ちょうどわたしもツイッターを始めたところ。内藤さんの作品をラッキーにも読むことになりました(わたしが始めたのは、2カ月前の7月19日。おりしも勝間さんが始めた2日後で、それまでの50万人から一気に飛躍し始める時期でした)。

で、ほ、ほーー、なるほどねえ〜。と感心。わたしも何か書いてみようかなと、なんて思ったのも束の間、内藤さんたら、ほかの人たちにも、「あなたもつくってみませんか?」と呼びかけているじゃないですか!

おっ、これは本になる! というか、どこか本にするぞ!

とひらめいた(っていうほどのことじゃなくて、誰でも思うでしょうが)私。こりゃあ、CDサイズの失恋の「つぶやき」、『I  miss  you ……』を13巻(?)まで出している弊社から出したい、いや出すべきだ!と、速攻で、内藤さんに、出版の申し出。内藤さんもよろこんでくださって、話しはトントン拍子に。

と言いたいところですが、少しだけ課題(?)もありました。
最初は、わたしも内藤さんも、集まったもののなかから、本にしたかった。でも、最初から本にするつもりでみなさん投稿しているわけではないので、いろいろとおっしゃる方もいて、収拾がつかなくなるおそれあり。
そこで、最終的には、さっそく投稿してくださっているプロの方と、投稿なさってはいないけれど、これを機会にお願いしたいプロの方、内藤さんもあわせて10名の作家さんに限らせていただくことになりました。

ちょっとフクザツな気持ちですが、これを第一弾に、第2弾以降のことも考えています。この次は、今回のプロの方選出による、みなさんの応募作品の中から本にしていきたいと思っています。

ずいぶん長くなりましたが、こうしてできあがったのが、ツイッター小説集『140字の物語』。そして、今見たら、なんともう、アマゾンの予約画面ができている!(タニグチ、さすがすばやい!)
で、あわててこうして、ご紹介記事を書いている次第であります。

アマゾンの商品説明をご覧いただくとお分かりと思いますが、内藤みかさんはもちろんのこと、歌人で有名な枡野浩一さん、芥川賞候補作家の円城塔さんはじめ、安達瑶さん、新城カズマさん、小林正親さん、渡辺やよいさん、吉井春樹さん、泉忠司さん、黒崎薫さんという豪華メンバー。

それぞれみなさん、初のツイッター小説ということで、140字の枠に挑戦するさまざまな試みを行っています。

ブックカバーや帯のデザインは、まだ確定していないのでアップされていませんが、ツイッターのテーマカラーの水色。それと、ツイッターのマークの鳥のイラストが入ります。

いやあ、みなさん、期待が高まりますねえ! 高めてくださって結構です。決して裏切りません!! 発売はまだ1カ月以上先なので(ありゃりゃ、考えてみたら、ずいぶん気が早いな。担当タニグチよ。わたしも今、驚いた…!)、これから、おいおい内容について、もっとご紹介まいりますね!

ところで、ツイッター自体の説明、不親切ですよね。ツイッターの魅力、メディアとしての可能性、まだまだあります。
で、そのあたりのことをきちんと分かりやすく扱った本も出すつもり。年内に2冊も!
それらの情報は、ああーー、早く言いたいけれど、もう少しはっきりするまで、お預けされてるぅぅ……。

というわけで、アマゾン予約画面、あらためて、こちらをどうぞ!

2009年9月21日 (月)

人間は中身だとほんとうに思っているのか? ●干場

Photo_2 写真は、先日、池尻大橋付近を歩いていて、目にとまった、とある居酒屋さんのメニュー表の上にかかれたコピー(?)。

ふーーむ。

思い出すのは、『幸福の方程式』で、冒頭、山田昌弘先生が書いていること。

「幸福はお金では得られない」と言い続けなければいけないのはなぜか? 
(本当にみんながそう思っていたら、わざわざそうした言説が何度も強調されることはない。ということは、やはり、お金と幸福がつながっていると、みんな心の中では思っていると言うこと)という前提から、わたしたちが、

「物質的豊かさから幸福は得られないと頭では分かっていながら、それでもなお、わたしたちが(幸福のために)物質的豊かさを求めようとするのはなぜか?」を考えてみる(すみません、本が手元にないので、私の解釈の言葉になってしまっているかも)としているくだり。

おっしゃるとおりだ。
だとすると、「人間は中身だと思います」とわざわざ言わざるを得ないとしたら? このように書くのが、お店の集客に役立っているとしたら?

ふーーむ。やっぱり……なのです。

正直、中身じゃないとしたら、何なんでしょう?

幸いなことに、日本人は日本人が思っているほど西洋化していない、らしい、外国人から見れば ●干場

「なぜ、そんなに会社に尽くすのだろうか? 遅くまで仕事をし、些細なことでも完璧にやり遂げようとし、組織の中の一員として働き、会社として判断を下そうとする。なぜそのようなことをするのか?」
「自分よりも一つでも年上の人間を、会社であっても学校であっても、「先輩」とよび、立てる。なぜ、そのようなことをするのか?」
──あなたは、このようなことを自分に問いかけたことがあるだろうか?

と、問うているのは、前イスラエル駐日大使エリ・コーヘン氏。

「そんなことはない。最近の若い人は、年上だからといって尊敬したりしないし、礼儀がない。何より辛抱がない」と大人達は言うかもしれないが、外国人である著者の目から見ると、「日本の生徒ほど辛抱強く、教師を尊敬し、時には恐れさえ抱いている国はどこにも見あたらない」のだそうだ。

Photo 日本人にとってとは当たり前のことが、なぜ、世界の人々とは異なっているのか? 
それを、日本古来の「武士道」を切り口に解明し、日本経済のこれまでの繁栄と、復活の方法を説いたのが、9月の新刊のひとつ、「グローバル時代のビジネス武士道」

著者のコーヘン氏は、その名のとおり、イスラエルのラビ(宗教的指導者・学者)の家系。国防大臣補佐など、国の要職、ハイテク企業の代表等の経歴のほか、日本の各種武道を極め、イスラエル空手道協会の名誉会長も務める親日派ならず親武士道派(?)としても知られるだけあって、
日本の神話の世界から、『五輪書』(宮本武蔵)、『葉隠』(山本常朝)(←わたしは初めて知った)、『武士道』(新渡戸稲造)の古典の魂まで、実に丹念かつ的確な理解を持って、
わたしたちが当たり前すぎて気づかずにいる、わたしたち自身の伝統、規範、そして、強みを、政治家、あるいはビジネスマンらしい語り口で、軽妙に説く。

先日、ご紹介した『もうアメリカ人になろうとするな』に限らず、わたしたちがビジネスや文化においてずっと西洋化を目指し、そして過度な西洋化の弊害が今日本をそこなっているということを指摘する人、本は少なくないが、外国人であるコーヘン氏から観ると、今なお、

「日本と日本の社会は、西洋とは異なる生き方をしており、このことは特にビジネスの世界で際だっている』

のだそうだ。そして、それは、武士道精神がいまなお日本人の心に深く宿っているからであり、それが、日本の奇跡的な経済成長を支えてきた。そして、いまのことの金融危機の時代にこそ、そうした日本人が、アジアの金融、経済の中心として、指導的地位を果たさなければならないし、そうすることができると。

新しい視点が得られます。ちょっといい気持ちにも! お勧め。
目次は、つぎに折り込みます。

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2009年9月18日 (金)

六本木ビズスクール伊藤守氏講演レポート! 田中

9/17、六本木アカデミーヒルズにて、伊藤守氏の講演会を開催いたしました。
テーマは『アカウンタビリティ・マネジメント』。

Isbn97848875974409月に発売された新刊『主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント』の監訳をてがけたのが伊藤守氏なのです。
アメリカでは50万部を突破した名著。すでに書評を書いてくださった方もいらっしゃいます。 

『主体的に動く』ロジャー・コナーズ、トム・スミス、クレイグ・ヒックマン・著 vol.1884│「ビジネスブックマラソン」バックナンバーズ  
 
主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント - papandaDiary - Be just and fear not.  
 
The OZ Principle (主体的に動く) - haru01のめも

さて、今回の講演では、アカウンタビリティとは何か、いかにしてアカウンタビリティを高めていけばいいのか、解説されました。
コーチングがどのように組織のアカウンタビリティ育成に役立つか、企業の事例などを紹介しながらレクチャーは、コーチングの第一人者として、企業のエグゼクティブに対するコーチングも数多く手がける伊藤氏ならではです。
ユーモアあふれる語り口に、ときどき会場から大きな笑い声が起こりました。

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「リーダーの定義」としてあげた、 
1.業績をあげていること 
2.業績を上げ続けていること 
3.次世代のリーダーを育成していること
という部分にはメモをとっている方が多数!

他にも、「仕事における失敗の90%は、知識や経験が足りないからではなく、そこに人間関係が築けないことが原因である。」(アルフレッド・アドラー)の言葉が紹介されるなど、コミュニケーションの重要性についても時間を割いて解説されました。

主体的に動ける人材を育てるのは、どの企業にとっても非常に重要な課題。
講演に来られなかった方は、ぜひ『主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント』や伊藤守著の『3分間コーチ』をお読みくださいませ!


   

 


2009年9月17日 (木)

人生を変えていくたったひとつの方法 フォーバル社長大久保氏の教え ●干場

Photo_4 8月には、実は、ご紹介していなかったけれど、お薦めの本があります。
株式会社フォーバルの大久保秀夫社長の本。
「The 決断 決断で人生を変えていくたったひとつの方法」

内容がとてもいいので、編集アドバイスと発売をディスカヴァーが請け負うDDS(DISCOVER DISTRIBUTION SYSTEM)で扱わせていただきました。

大久保社長は、創業8年2か月の1988年当時、最短、最年少で会社を店頭公開したベンチャーブームの仕掛け人ともいうべき方。
その経験から、仕事と人生で成功するたったひとつの方法として、『決断』を語っています。

ただし、大久保氏自身が積極的に、というより、かれが若手の起業を支援するプロジェクトの中で生まれた会社のひとつ、ワンプルーフの女性(すてきな方です!)の熱い説得に応じて、生まれた企画のようです。

すべてに、ああ〜すごい、とため息をつきながら、読んだ私ですが、やっぱり一番のインパクトは、まだ30代の創業当初、当時同じくまだ若かった孫正義氏とともに、30億円の融資を受けて開発製造した100万個のセレクターを、彼らが思っていたのとは異なる条件で求める京セラ稲盛社長に、断ったときの話。

その部分を引用すると、

これが、30代のはじめに、僕が下した大きな大きな決断です。まだ産業界の入り口に立ったばかりの若造2人。肩には、三〇数億円のコミットを背負いながら、目の前に提示された何十億という金額。そして、心に抱いていた高い理想。
決断は、いつも、さまざまな条件の間を揺れ動いた末に定まるものなのです。
そのとき僕らは、『売らない』という、のどから手が出るほど欲しい金を蹴っ飛ばすという、大きな大きな決断をしたのでした。


こんなときだからこそ、全編、勇気を与えてくれる本書をお薦めします。
最後に、後書きの最後を再び引用して。


『魂』の声を聞き、『魂』の決断をするということは、このような、人との比較に縛られた一般的な「成功」の概念から、自分を解放することでもあります。

自分が本当にしたいと思うことをする。本当に成すべきだと思うことをする。

そのとき、そこには他人の評価が入る余地はありません。
人生に訪れる一つ一つの決断の場面で、自分が本当にしたいと思うこと、成すべきだと思うことを選び取り、人生のすべてがそれで埋め尽くされているのなら、それ以上に満ち足りた人生はあり得ないではありませんか。

ただわたしが付け加えさせていただくとしたら、選び取った後は、その結果がたとえ望ましいものでなかったとしても、自分の責任として受け入れることが必要だと思うのですが、要するに、そうすることができると思う決断を重ねていけ、と言うことでしょう。

大統領と首相、イタリアの場合… ●干場

先ほど印刷所のD社の方がいらして、ブログが3日も更新していないので、どうかしたのか、とのこと。はー、すみません。ツイッターに夜の時間を使ってしまっているので、と言いつつも、ツイッターの方もろくにつぶやけない忙しさ。

ところで、先月移転してきたビルは、イタリア文化会館。1階と2階が、イタリア文化会館のホールと会場で、いつも音楽が道路に向かって流れる中、イタリア人のお兄さんやおじさまやお姉さまが行き交う、ちょっとおしゃれな一角なのですが、そこに、突然、人だかりとパトカーと、それから、マーチが。

Photo Photo_2 と思ったら、イタリア大統領のナポリターノさん(ナポリタンだと思っていた)登場。
ミーハーな社員が慌てて『取材』(?)に。社長室オータケがばっちり写真を撮ってきました。ついでに、オーヤマとカワノはイタリア人警備官の方とも記念撮影したもよう。
のどかですね。

Photo_3 自由でオープンな警備状況、イタリアと日本の友好関係と日本の安全さの証でしょうか? 
ツイッターでつぶやいたら、早速何人かの方が、首相ならこうはいかないと。そうか、そうだった…!

2009年9月13日 (日)

今年のディスカヴァーの手帳はすごすぎる……! ●干場

期間限定特設サイトもあります。こちら、DISCOVER 手帳 2010! 今年のディスカヴァーの手帳の発売は、10月1日ですが、手帳制作の裏側、著者からのメッセージ、使い方、それから、特製手帳カバーの情報など! 画面中央窓内の、ブログ責任者社長室タナカのブログも必見!  

今年は、これまでとはさらにバージョンアップしたラインナップ。
出版社による手帳ブームの火付け役「夢かな手帳」はもちろん、今年の「ワークライフバランス手帳」は、(株)ワークライフバランス代表の小室淑恵さん著、ビジネスパーソン向けには、なんと「小宮一慶手帳」! はっきりいって、○率手帳とか○経手帳のユーザーの方が減っちゃうんじゃないかと心配(!?)しちゃうほどの出来!
おっと、それから、待望の家計簿も! もちろん、横山さんの「貯金生活家計簿」です!  

詳しくは、特設サイトをご覧になって! 
こちらのコーナーでは、いちばん最初にわが社の「手帳」を手がけ、出版社による手帳ブームの文字通り火付け役となったチバが、各手帳についてもっとマニアックに語っています! そのうち、今年の手帳プロジェクトリーダー・ヨシイも登場するのかな?(弊社では、営業部を中心に、編集部、社長室等横断するプロジェクトでたいていのことを実行しています)

年々、書店さまでの手帳の発売時期が早まっているようで、他社のものはそろそろ並ぶ頃かもしれませんが、来月、ディスカヴァーの手帳が出るまで、ちょっと待っててくださいませね!?

それと、昨年、合皮の特製手帳カバーを限定1000個だけつくったら、10日もしないで売り切れてしまったので、今年は、もう少し数を増やし、また、本革のものも用意しています。

昨年いただいた皆様の声も活かし、タナカが毎日、メーカーの方と試作品や革見本とにらめっこ。ノウハウって、こうやって蓄積されていくんだな、と改めて思おう次第。昨年より、数段良いものになると思われます。
こちらは、11月1日、ネット限定での発売となる予定。ご期待ください!

2009年9月12日 (土)

たったひとりの力で会社は大きく伸びる。わが社の場合の秘密 ●干場

この社長室ブログ以外にも、期間限定特設ブログがオープンしているの、ご存じですか? 毎年恒例ディスカヴァー全点フェアのブログ、「DISCOVER NEXT 09」

実は、そのブログの9月7日の、有隣堂ルミネ横浜店での飾り付けの模様をレポートした記事のことを、ツイッターでちょっとつぶやいたら、これが思わぬ反応。

すごく多くの方が、リンク先を見て、「すごい!」。さっそく、有隣堂ルミネ横浜店にいってくれた方も複数いらっしゃる模様! 記事にもあった、炸裂カタヒラPOPが話題に!

カタヒラといえば、準創業メンバーで、弊社のエース。
そもそも、ディスカヴァーに「フェア」を誕生させたのも彼女だ。

当時まだ20代半ばでディスカヴァーの営業を始めて半年も経たないときに、自分から提案してきてくれた。「クリスマスギフトブックフェア」をやったらどうかと。

もちろん歓迎。自分から新しいことを始めたい、と言ってくる人がいちばん嬉しい。会社の未来を創る、いちばんの希望だ。今でも。

(ふつうの人は、今のやり方に文句を言いつつ、それ以外のことをやろうとしない。というか、やっていい、ということを思いつかない。あ、わが社の社員にはいませんよ?!)

当時は、スタッフも少なかったので、自分で半ばボランティアのようなアルバイトを集めると、外に会議室を借りて(当時は、オフィスも狭かったので)、プロジェクト立ち上げの会を自ら設けた。そして、このフェアを一緒にやろうと、集まった人をモティベートした。

そして、当初、全国500店のお店で開催するはずだった「ディスカヴァー・ギフトブックフェア」は、なんと1000店で開催されることに! 当時、直取引のお店は、1500店ぐらいしかなかったというのに!!

その「伝統」(!)の中で、2001年から、全点フェアも始めた。もちろん、ギフトブックフェアも毎年11月から3月ぐらいまで行わせていただいている。

それにしても、つくづく、会社は、個人の力の集積で出来ていると思う。すべての人が、というおためごかしは言わない。誰かひとりの個人の力が、会社の成長のベクトルを大きく急勾配に変える(逆もまた然りなのだろうが)。

というわけで、今のディスカヴァーがあるのに欠かせない存在のひとりだったそのカタヒラが、今年の全点フェアのプロジェクトリーダー(たとえば昨年は、カタヒラの愛弟子!キラキラチハルことヨシイが行うなど、ここのところ、若手の起用が続いていた)。

フェア特設ブログでは、ほかにも全点フェアを行ってくださっている全国1000店以上の書店さんのうち、写真を撮らせてくださったり、送ってくださったりした書店さんの飾り付けの様子が、続々アップされていく。飾り付けコンテストなども行われる。

あなたのお近くの書店さんでも、ディスカヴァーの本を扱っているお店なら、きっとやっている(あるいはこれから)と思う。見つけたら、ぜひ、ブログにコメントください。書店さんにとってもわたしたちにとっても、読者の方の声が何よりの励みですので!(あっ、声だけじゃなくて、実際に買ってくださることが……!?)

あ、そうそう、炸裂カタヒラPOPは、主に神奈川中心。独特の大きなはじけるような文字が特徴です! こちらもご注目!?

2009年9月11日 (金)

ベストセラーの本当の裏側 ●干場

先ほどの大竹の記事にもあったように、「心の持ち方」が日経新聞の人気コラム「ベストセラーの裏側」に掲載された! 取材してくださった記者の方、ありがとうございます! ただ、ちょっと残念なことが……!

メインの取材対象だった営業飯田の名前がない!! 編集を担当した藤田への取材は「ついで」のはずだったのに!?

埋もれた宝を足元から探そうということで、コンテンツ重視の記事となっていて、まあ、それもそうなのだが、この本の場合(というか、実は多くのベストセラーがそうであるように)、「ベストセラーの裏側のほんとうの真相」は、営業・販促にある。版元の営業と書店の担当者の方によって生まれたものである。

今回は、大竹も書いているように、中部北陸エリア営業リーダー飯田と紀伊國屋金沢大和店の担当者さまによって生まれた。東京中心となっている業界で、地方初のベストセラーをつくろうという、熱い思いで。その結果が、当店では、ハリーポッターを抜く売れ行きとなった。

業界ではよく知られていることだが、あの一世を風靡した「世界の中心で愛を叫ぶ」も、版元の新人営業社員ひとりの情熱と地味な努力と、それに動かされた全国の書店員さんから、ベストセラーへの道が始まった。「女性の品格」も、某書店の担当者さんが仕掛けたことから始まった。つまり、常に、生身の誰か、個人の力によって生まれている!

こんなふうに書くと、「なんだ、結局、本も「仕掛け」によって演出されているだけ? 読者は買わされているの?」みたいなうがった見方をなさる読者の方もいらっしゃるかもしれないので、これまで余り強調しないできたが(って、結構してるか?)、先日も書いたように、月に数千冊の新刊が生まれているのである。

その中から、書店員さんや版元の営業が、「この本を、多くの人に紹介したい!」とある程度優先順位をつけて展開しなければ、全部の本が埋もれてしまう。一部の読者を除いて、現在の状況は、個人が自分で選び見つけられる能力の限界を超えている。

さらには、いくら版元が報奨金をつけることにより、「この本を売って!」という指示が、書店の担当者の元にまわってきたとしても(というか、そういうのが、たくさんあるようですが)、書店員さんと版元の営業担当が本気で惚れ込んで、情熱を傾けない限り、ただ、並んで売れなくて返品、というのは、今回のG社の倒産(正確には、民事再生申請)を見るまでもなく、明らかだ。

一方、どう考えても売れそうもない雑な編集の本をただ並べても売れないだけでなく、記事の中にもあるように、いくら書店さんと営業スタッフが「これだ!」と思って情熱をもって、目立つように展開しても、すべてが売れるわけではない。最近は、勝間さんの影響か、著者の方でも熱心に著者マーケティングしてくださる方も多く、それにより、ベストセラーへの道が始まることもあるが、でも、残念ながら層はならないものも少なくない。「心の持ち方」だって、弊社の自己啓発書の中で3度目の正直の成功だった。

その意味で、わたしは、読者の方を信頼している。最終的には、読者の方が選んでくださる。つまり、見る目を持っていらっしゃる。その信頼があればこそ、わたしたちはわたしたちで、自信を持って、「ねえ、ここに素晴らしい本がありますよ」と、展開させていただくのだ。

前の記事でも書いたように、出版の仕事とは、潜在的なコンテンツをカタチにし、それを求める潜在的な読者に届けることであると思う。
いくらお届けしようとしても、中身が良くなければ、ただの押し売り、場合によっては詐欺である。けれども、「ここにありますよ」と、その存在を知らしめる機能がなければ、そもそも届けられない。その意味で、ほかのあらゆる業種と同様、届ける機能、つまり、営業・販促・販売がまず先に立つ。そして、それを現実に実現するのは、現場の個人である。

(そういえば、最近は、ネットやデジタル、インターネットラジオなどのコンテンツ配信のビジネスモデルへの模索がますます本気度を増してきていて、弊社にもよく、「御社のコンテンツを」と求めていらっしゃる。つまり、「届ける機能」が最初で、コンテンツはその後だ。それがフツーのビジネスだ。考えてみれば、出版だけが、「これつくった。どうやって売ろう?」にまだなっているのかも?)

というわけで、長くなったけれど、要するに、以上のようなわけで、記事が営業担当中心のものとなっていなかったのが、ちょっと残念だったのだ。でも、飯田は、「書店さんの名前が出ていたので、ほっとしました!」と殊勝な発言!

あ、そうそう、実は、この「心の持ち方」、2004年の初版発売年も、実は、12万部のベストセラーだったが、それもまた、営業から生まれた。西日本担当の佐藤である。

西日本で仕掛けたら売れ始めた。それが、そのときは12万部で終わってしまったのは、「終わってしまった」のではなくて、「終わりにした」からだろう。どこか、わたしたち自身のなかで、「この本を求めている人にはすべて届け終わった」と勝手に判断してしまっていたのだろう。

「潜在的にそれを求めている人に届ける」という意味では、読者の方に、申し訳ないことをしたと思っている(もちろん、著者の方にもだが、まずは、読者の方に)でも! いまなら、手に取りやすい場所に、置いてあると思いますので、ご選択は、あなたにお任せします!

ついに日経新聞掲載!異例の地方発ベストセラー『心の持ち方』 ●大竹

Isbn4887593538 こんにちは!
昨日(9月9日)の日経新聞夕刊「ベストセラーの裏側」心の持ち方が掲載されました!取材いただいた堤さま、ありがとうございました!
このコーナーには売れ筋新刊が掲載されることが多いのですが、本書の刊行は2004年。営業のイイダが紀伊國屋金沢大和店様で仕掛けて、ハリーポッターを上回る売れ行き。それを全国に広めることによって、この1年で7万部の増刷となっています。

---以下、記事より引用
営業担当者が「都心の大型店と違い、売れ筋の新刊を入手しにくい」(藤田氏)地方書店中心に仕掛けた展開も次々当たる。勝間和代氏の著作のように向上心をかき立てる書物と違い、ありのままを肯定する内容も地方の読者には受け入れられやすかったとみている。
本が売れないから新刊を次々出す自転車操業状態の出版業界だが、本書の成功は足もとに意外な宝が眠っていることを示す。読者は業界人ほど新刊かどうかを気にしていないのではないか。
同社では本書の「ミリオンセラープロジェクトチーム」を発足。地方発のヒットを都心部にも波及させようと、戦略を練っている。
---

メディアを使って都市部から一気に広がるベストセラーが注目されがちですが、今回は地方で確実に売れているロングセラー(しかも5年前の本!)に光が当たったことは非常にうれしいです。
とは言え、ミリオンセラープロジェクトチームのリーダー、イイダ曰く、「まだまだ20万部」。ミリオンセラーを目指して、がんばります!

以下、心の持ち方についての、関連エントリです。ご興味があれば、ぜひご覧ください!
「心の持ち方」ディスプレイコンテストblog
金沢発ベストセラー!? 自己啓発書ヒットの方程式はあるのか? ●干場
ディスカヴァー社長室blog: 地方発!ミリオンセラーの兆し!? ●大竹
5月第1~2週ランキング情報 ●谷口

2009年9月10日 (木)

あなたの被害者意識度は? ●干場 

あいかわらず景気は良くない。就職は氷河期だし、転職市場は冷え込んでいるし、リストラや失業者は増える一方だし、本だって去年の今頃と比べたらやっぱり落ち込んでいるし、おとといは、ケータイ小説で一世を風靡したゴマブックスが民事再生の申請するし。そうでなくても、中小企業を中心に倒産する企業が相次いでいるという。

でも、そのとき、倒産する会社というのは、ほんとうに景気だけのせい、つまり、外部要因のせいだけなのか? 実は、内側にこそ、問題があったのではないか?

うまくいかない原因を、上司のせい、部下のせい、取引先のせい、時代のせい、私はこんなにがんばっているのに! 私は悪くないのに! 悪いのはあれのせい、と、自分以外のせいにする「被害者意識」に、会社中が染まってしまったときではないか?

そうではなくて、リーダーを中心に、一人ひとりが、「現実に向き合い、当事者意識を持って、主体的に、問題を解決していくことに責任を持ち、実行していく」とき、組織は上昇する。周囲がどんなにひどい状況でも。

Photo というわけで、新刊「主体的に動く 〜アカウンタビリティ・マネジメント」。アカウンタビリティというのは、単なる会計用語の説明責任ではなくて、上記の「現実に向き合い、当事者意識を持って、主体的に、問題を解決していくことに責任を持ち、実行していく」意識のこと(アメリカで原書が50万部突破のベストセラーになったときに、アカウンタビリティという用語の意味は、こうなった!)。

要するに、被害者意識の真逆な意識。リーダーが真っ先にこれを身につけなければいけないのは言うまでもない。でも、自分は人のせいになんかしない、とこれを読みながら思っている人がほとんどだと思うので、ここで本書の中のテストの1つを。


〈被害者意識の悪循環〉セルフチェックテスト


1.
自分では問題解決にあたって
 最善を尽くしたと思っていたのに、
 否定的な意見を言われて驚いたことがある。          

2.
思った通りに物事が進まなかったとき、
誰かを責めたり責任を追及したり
 したことがある。
                               


3.
自分以外の誰か、または会社が困ることに
 なりそうだと薄々気づきつつ、
 何もしなかったことがある。                 

4.
失敗したときのための言い訳を
 事前に考えておいたことがある。 

5.
「自分の仕事ではない」と言い、
 他の誰かがやってくれるだろうと
 思ったことがある。 
                               
6. 自分の置かれた状況に対して、
 どうしようもない無力感を
 感じたことがある。
 

7. 状況が奇跡的に改善されるかもしれないと、
 黙って様子を見ていたことがある。


8.「どうすればいいか言ってくれれば、
 その通りにします」と言ったことがある。


9. 自分が社長だったら違うやり方をするのに、
 と感じたことがある。


10. 誰か(上司、友人、取引先など)に
  利用された、と人に話したことがある。


上記で、「はい」を1点、
「いいえ」を0点として
計算すると、何点になりますか?


判定は、こちら↓ 続きを読んで。

 

続きを読む "あなたの被害者意識度は? ●干場 " »

2009年9月 8日 (火)

9/17、六本木アカデミーヒルズで伊藤守氏の講演会開催します! ●田中

こんにちは、社長室の田中です。
講演会のお知らせです!

Isbn9784887597440 9/17(木)、六本木アカデミーヒルズにて、伊藤守の講演会を開催いたします。
テーマは「アカウンタビリティ・マネジメント」
アカウンタビリティを身につけたとき、個人と組織にどのような変化が起こるのか。
本セミナーではアカウンタビリティとは何か、そして、それをどう育てることができるのかを、コーチング界の第一人者である伊藤守がお伝えします。
リーダーを目指すビジネスパーソン必見です。
お席に限りがありますので、どうぞお早目にお申し込みください!

※会場では、9/9発売予定の新刊『主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント』の販売もいたします。

『アカウンタビリティ・マネジメント』
講師:伊藤守
日時: 2009年09月17日 (木)  19:00~21:00
受講料(税込): 5,000円
定員: 150名
(※定員になり次第締切らせていただきます)
会場:アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)
※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。
主催:アカデミーヒルズ

【講座内容】
従来のリーダーシップは、「わたしはあなたの上司だ」という権限だけで十分でした。しかし、権限だけではもう人はついてきません。

では、これからのリーダーには何が求められているのか? 
それはどのように身につけるのか?

カギとなる言葉が「アカウンタビリティ」です。

リーダーとはアカウンタビリティの頂点を目指す人のことです。
また同時にメンバーのアカウンタビリティを開発することが求められます。

アカウンタビリティを身につけたとき、個人と組織にどのような変化が起こるのか。
本セミナーではアカウンタビリティとは何か、そして、それをどう育てることができるのかをお伝えします。

コー チングとはまさに個人と組織のアカウンタビリティをはぐくむことが主要な目的のひとつです。コーチング界の第一人者であり、経営者に対してエグゼクティ ブ・コーチングを実施している伊藤守氏が、今回はリーダーを目指すビジネスパーソンにむけて、自らが「リーダー」であることを選択する、新しいリーダー シップの可能性について説きます。

お申し込みはアカデミーヒルズHPへ。

2009年9月 7日 (月)

MICHAEL各地方紙で続々紹介! ●大竹

Isbn9784887597372 こんにちは!

MICHAELの書評が、共同通信社より配信され、8月末に各地方紙に掲載されました!まだまだ把握していない掲載紙があるかも・・・!見かけた方は、ご一報いただけると大変うれしいです。

8月22日 岩手日報 書評 気になるこの本
8月23日 北國新聞 書評 気になるこの本
8月29日 沖縄タイムス 書評 気になるこの本
8月30日 南日本新聞 書評 気になるこの本
8月30日 宮崎日日新聞 書評 気になるこの本
8月30日 静岡新聞 書評 気になる本
8月30日 埼玉新聞 書評 気になるこの本
8月30日 山陰中央新報 書評 気になるこの本
8月30日 神戸新聞 書評 一読納得

----以下、記事より一部抜粋

長年、マイケルへの密着取材を重ねてきた米国を代表するグラフ誌「ライフ」だけに、蓄積は豊富だ。一度も公開されたことがない秘蔵写真、誰も見たことがないプライベートショットを満載している。

生涯をたどる記事も簡潔だが味わいがある。

「ときどき、夜に近所を散歩するんだ。誰か話し相手が見つからないかなあ、と思うんだけど、結局はひとりで家に戻るだけなのさ」と、親しいジャーナリストに孤独だった少年時代について打ち明けたという。

----

本書は、アマゾンでも☆5つのレビューばかり、愛読者ハガキでも「出版してくれてありがとうございます」というメッセージをたくさんいただいています!ファンならずとも、必読(写真は必見)の一冊です!まだ見ていない方は、ぜひどうぞ!

その他、心の持ち方、貯金生活宣言、耳勉強法など、メディア掲載情報はこちらから↓↓

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2009年9月 6日 (日)

幸福の方程式 物質的豊かさを超えた幸福はあり得るのか? ●干場

ずっと昔、まだディスカヴァーが書店向けの本を出すか出さないかの頃、ディスカヴァーでやりたいことは何? という質問を突然受けたとき、自然に出てきた言葉、それが、

21世紀の幸福の価値基準を提案していくこと

だった。詳しくは、こちら、会社案内のページにも書いているが、では、幸福とは何か? それについて、確信できる明快な定義があるわけではなかった。

ただ、みんな口では否定しながらも、とどのつまりが、幸せのためにお金を求めている、国民の幸福のために国家は存在すると思うのだけれど、その手段はやはりGDP、経済成長みたいになっていることに、漠然と限界を感じていた。なぜなら、それでは「比較」の問題で、常に、幸せとは感じられない人が存在するから。そうではない価値基準が必要だと思った。そういうことをいろいろな視点から、いろいろな著者の方の本で、提案していけたらいいな、と思っていた。今でもそうだ。

ところが、こういうことを言うと、必ず、お金と幸福は別だともともと思っていますよ、という人が出てくる。

たとえば、「お金と幸福は関係ない。お金持ちだって不幸な人はいるし、貧乏でも幸福な人はいる。国だってそうだ、ブータンを見よ」と。これは、『婚活」ブームの仕掛け人(!?)山田昌弘先生が幸福に関する参議院の国民生活審議会のようなものに、よばれて意見陳述(?)したとき、国会議員の先生方から出てきた発言だ(実際、すでに経済的に上位にある人ほど、『お金と幸福は関係ない』というようだが、年収が150万円にも届かない人に、同じことが言えるのか?)。

折しも、少し前には、ハーヴァードで「HAPPINESS」という講義が始まり、それは本にもなって、日本でも発行され(そのもろ日本語の某団体から発行されてしまって、弊社では出せなかったが)、アメリカでは類書も非常にたくさん生まれたが、いずれも、要は心の持ち方みたいな話にとどまってしまっているように思う。社会全体の課題と直面することを避けているような。

Photo というわけで、この古くも新しい壮大なテーマに取り組んだのが、9月の新刊の一つ、山田昌弘先生と、その名も電通チームハピネスの隊長(?)袖川芳之氏による、幸福の方程式

山田先生は言う。
「物質的豊かさが幸福には結びつかないというのは、自分の若い頃にもあった。常にずっと言われてきたことだ。にもかかわらず、
『物質的豊かさが幸福とは結びつかない』と言い続けなければならないのはなぜか? 

だから、考える起点とすべきは、
『物質的豊かさが幸福に結びつくわけではないとわかっていながらなお、
わたしたちが物質的豊かさを求めてしまうのはなぜか?』

ということではないかと。
そして、考えるべきは、
「物質的豊かさを超えた幸福があり得るのか? 
あるとしたら、そのときの産業、消費は、どのようなものになっているのか?
」  ではないかと。

以上を論議の前提に、戦後から現在まで、わたしたちが目指してきた『幸福』がどのように社会全体でつくられてきたのか、そして、今起こっている新しい兆しと何か? そこから導き出される幸福の条件とは何か? 「消費」と『物語』をキーワードに、読み解いていく。

なんて書くと、ちょっと難しい社会学とマーケティングの本のように思われるかもしれないが、そこはそれ、弊社のこと。わたしたち自身が求める『価値』についてつい考えてしまいつつも、世の中全体を俯瞰して見ることができる、肩の凝らない携書に仕上げたつもりだ。

スタッフによると、おもしろくて一気に読んでしまった、ということ。テーマは、誰もが、それなりの『ご意見』をもつもの。反論も含めて、論議が広がっていく起点となればと願っている。

A21_2 そうそう、慶應の新しい塾長(学長と理事長)に就任された清家篤氏の推薦の言葉を入れたポスターも、今回装丁をお願いした石間さんにつくっていただいた。「話題沸騰」になったら!貼ってください、書店さま!?

なお、お金と幸福感との関係については、最近盛んなGDPや個人の収入と幸福感との関連の研究によると、

統計的に、ある一定の収入(諸説あるようだが、1500万円説というのを聞いたことがある)までは、収入と幸福感は比例するが、それを超えると相関がなくなる。

国についても同様で、国民1人あたりのGDPが1万ドルぐらいまでは、国民の生活満足度はそれに比例するが、1万ドルを超えている国では、相関が見られない。

さて、わたし自身の幸福についてだが、

「日々、発見があって、自己成長している実感があって、
しかも、やっていることが社会に役立っていることで、
そして、居場所がある、つまり、求めてくれる人がいること」かな。

と、こう考えると、これってもろ、『仕事』じゃん。やっぱり、

『人は仕事を通じて幸福になる』!

でも、じゃあ、今の仕事、後進に譲るときがきたら、幸福じゃなくなるのか?…とちょっと怖くなるけれど、まあ、それはまたそのときで、上記の条件を満たすような活動を見つけていくんだろうな。

2009年9月 2日 (水)

そもそも出版社は何をやっているのか? 本づくりのすべて!? ●干場

これの前の前のエントリーで、本作りの過程について、少しだけ触れたので、本作りの工程について、簡単に書いておくことにする(ただし、ビジネス書の場合。小説などとはまったく異なります!)

 

また、これは私が知ってる範囲のことなので、あら、こういうやり方もあるよ、とかいうのあったら、教えてください!?

1 企画・著者発掘/依頼

企画先行型(こういう企画で本を出したいが、誰に書いてもらうのがいいだろう?)の場合と、著者先行型(あの人に書いてもらいたいが、どういう企画がいいだろう?)の場合がある。

私自身は、そのミックスというか、常に複数の企画が漠然とした形で頭の中にあって、何かの拍子にそういうことを言っている人をテレビや新聞や雑誌やイベントやネットなどで見つけると、会ってみたりすることになるが、逆に、ともかく、あちこちに顔を出して、人脈を広く持ち、紹介を頼んだり、そこで、面白い人にあったり、思いがけない企画を見付けるという方法もあるらしい。企画というより、「人」先行というか。

ここで、すでに売れている著者の場合もあれば、ある分野では実績も能力もあるけれど本はまだ書いていない著者の場合もあり、後者の場合は「発掘」となる。
現実には、持ち込みとか紹介のケースも非常に多いようだが。

では、企画と著者の採用の決定はどうするのか? どなたかが、それは過去データ以外は怖くて決められないし、通らない、と書いておられたが、まあ、フツーはそうなんでしょうね。そのやり方でうまくいっているのなら、いいですね、それでどうぞ、としか言いようがない。弊社のような新参者の弱小企業には、ブランディング的にも得策とは言えないし、そもそも会社の方針というか、出版に対するビジョンの差だと思うので。

2 構成案・本のイメージの決定とライティング・コーチ

さて、実際に、執筆を依頼したら、まず、構成案を立て、それに基づいて、原則として、著者の方に原稿をお書きいただくわけだが、この構成案は、著者の方に立ててもらって、それにフィードバックさせていただいたりする場合と、編集担当者の方で立てる場合がある。後者については、自分で立てたい方に、最初から編集者が的外れな構成案を送って、怒りを買う、ということもあれば、構成案ぐらいそっちで立ててよ、という方といろいろのようだ。

私自身は、ご相談には乗るが、著者自身がお立てになるべきだと思っている。そうしないと、私自身の狭い枠のものしかできあがらないと思うので!

また、いま、「原則として執筆」と書いたが、ビジネス書の場合、本業で忙しい方や、本業に実績はあるが文章は苦手、という方のために、しゃべってもらって、それをテープにとり、ライターさんが書く、というのが非常に多いらしい。ただ、アメリカなどと違って、ライターさんの名前は表には出ない(アメリカの本を見ると、共著者となっていることが多いようだ)。

著者が実際に書く場合も、巨匠の先生だったりして一切手を加えないし、注文もつけたりしないで原稿をいただく場合もあれば、いろいろと相談に乗ったり、資料を揃えたり、原稿に対してフィードバックして書き直してもらったり、めげそうになるのをモティベーションアップしたりと、いわゆるライティング・コーチの役割を編集者がすることもある。添削してしまうこともある。

というか、このライティング・コーチとしての仕事こそ編集者の腕が問われる、というか、質を決めるというか、「求められる人」になるか否かを決めるというか、伝えたい対象の読者に最大限伝わりやすくするための、いわば編集の柱のひとつだと私は考えている。

なので、この過程を編プロなどに外注することもあるらしいが、弊社では論外。


3 原稿整理・タイトル決定

できあがった原稿をもとに、再度、タイトルの決定。ならびに、帯のコピーの決定を行いつつ、そもそも、本書の新しさ、世に出す意義は何かを明確にする。それにもとづき、章タイトルや小見出し等を編集の方で、付け替えさせていただいたりする。

このタイトルやコピーがいかに重要かは言うまでもないと思うが、一般の読者の方によく誤解されるのは、それらは著者ではなくて、編集者ならびにそれを許可する編集会議、あるいは、社長とか、つまり、出版社側で決定していることが多いということだ。
だから、以前も書いたことがあるが、他社の本のタイトルについて、あの著者はあざといとかと、著者の方が批判されたりしているのを散見すると、ああ、お気の毒に、と思ったりする。もちろん、著者の方ご本人による命名の本も少なくないと思いますが。

4 装丁方針とデザイナー決定と依頼、入稿

次に重要なのが、デザイン。これについては、この前の記事で書いたので、詳しくは省略する。タイトルと同様、本が店頭でまずは手にとってもらえるかどうかに、かなり影響する。手にとってもらってからは、中身勝負だったりもするが。
あと、本によっては、図版を版下やさんに依頼したり、イラストをイラストレイターに依頼したり、図解では、図での表現を考えてコンテを描いたりといった作業も行う。


5 校正・校閲

入稿後は、3回程度の校正作業が待っている。いわゆる誤字脱字だけでなく、文字統一(同じ言葉が漢字になっていたりひらがなになっていたりなどといった不揃いをただす)、事実確認(年代や名称などの違いとか、史実などの引用の間違いとか)など、いろいろ。弊社では、編集担当者自身、著者、プロの校正者、編集部の誰かの4人で、それぞれ、2回以上、延べ10回の校正をすることになるが、それでも、校正漏れが必ず生じてしまうから…なかなかむずかしい。

*****

ほかの分け方もあるのだろうが、弊社では、たとえば、業績評価などを行う機会には、上記の1〜4にわけて4分の1ずつ評価する。つまり、それぞれ寄与した人が違う場合があるので、寄与した部分を明確にして評価するわけだ。

要するに、何が言いたいかというと、編集と言っても、いくつかの要素があり、そのそれぞれがすべて、本の出来不出来、売上げなどを作用するということ。1冊1冊が、小さなプロジェクトの共同作業なのだ。

なので、こうして、印刷所からできあがった見本が届くときには、著者の方はもちろん、その本に関わったすべての編集者、デザイナーの方、校正の方など、みんなで感無量になる。


しかし!だ。

本作りはここで終わるわけではない。
本作りのうちの50%でしかない。

だって、本というのは、あらゆるコミュニケーションがそうであるように、相手に伝わってはじめて意味を持つ。読んでもらえなければ意味がない。そして、読んでもらうための第一歩として、そもそも、世界にその本が存在することを知ってもらわなければならない。それも、その本を求めている人に

というわけで、従来の出版社では、取次に任せることによって、とかく軽視されがちだったマーケティング(単なるマーケティング調査のことではない! 丸善の小城社長もあちこちでおっしゃっている市場開拓という意味でのマーケティングだ)、パブリシティ、宣伝、書店での展開の営業、流通などが、本づくりの残りの50%だ。

だいたい、考えてみてほしい。年間8万点以上、月に7000冊もの新刊が書店さんに送り出される(ま、全ての本が全ての書店さんに配本されるわけでは全然ないが)。書店に納品されるだけでも大変なこと。

ましてや、面だし(背ではなく、表紙が見えるように並べること)にして並べてもらう、それを多面展開してもらう、ましてや、それを書店の中の一等地、つまり、いちばん売れる一番いい場所に置いてもらうのが、いかに大変なことか。

だいたいそういう場所は、一時期に、せいぜい100点ぐらいしか扱えない。店によっては、数点だ。だから、営業の力や報奨金(弊社では行わないが、大手では良くやるらしい)で、いい場所におけたとしても、動きが悪ければ、1週間もたたないで、引っ込められてしまう。
目立たない場所に差し(背が見えるように並べる)で置かれるならいい方で、即返品ってことだって少なくない。
書店さんの側に立って考えてみれば、当たり前のことだろう。

本は、できあがれば、自宅の近くの本屋さんにも必ず並ぶはずだし、あるいは、大きな書店の目立つ場所に置かれるはずなのに、置いていない!と最初は思われる著者の方が少なくないが、それは、現実として、「ない」。
そのためには、どこかで売れた!などの実績をつみあげていくしかないのである。そして、その実績の積み上げは、売れっ子著者の方でもない限り、営業や販促という機能なしにはむずかしい。

営業は、本と書店さんの客層や販売力などとのマッチングをデータなどで確認しつつ、書店さんといっしょに、その本を求めているであろう人に、最大限効果的に本が届く形を、その展開数、展開場所、展開方法などを工夫し、決める。
販促はメディアへの本や著者の売り込み、イベントの開催などが具体的な仕事になる。
つまり、広義での「マーケティング」そのものだ。

そして、それぞれに、その道のプロの担当を配し、それなり、というか、結構なコストをかけて行うことになるのだけれど、著者と読者をつなぐ、という本作りの作業の半分を担う機能となれば、当然だろう。

というわけで、以前書いた、私たちは、コンテンツクリエイトとマーケティングクリエイトを仕事としている、というのにつながるわけだが、ふう〜、なんか、こう書くと、出版社ってミリオンセラーでも出ない限り、実に労働集約的で儲からない仕事のように思えますね。そう思ったら、まだまだ書きたいことありますが、疲れたので、そして、お読みになる方はもっと疲れたと思うので、このへんで〜〜。

*PROFILE*

  • 干場弓子

    ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長。魚座。愛知県立旭丘高校、お茶の水女子大学文教育学部卒業。新卒時、世界文化社入社。「家庭画報」編集部等を経て、1984年、ディスカヴァー・トゥエンティワン設立に参画し、現在に至る。夫と高校生の息子との3人暮らし。好きな言葉は、「Tomorrow is Another Day」。スカーレットの言葉です。理想の男性は、レット・バトラー。もしくは、クラーク・ケント(スーパーマン)。夫は、どちらにも、似ていない。


    社長室のメンバー

    田中亜紀社長室チーフ WEB関連&新規事業担当。趣味はバレエ・お酒・銭湯めぐりなど。最近、モツ焼き屋のおひとり様デビューを果たす。

    谷口奈緒美
    社長室 営業推進、web書店管理担当。
    入社4年目、田中チーフと同期。趣味は占いと合コンと舞台鑑賞。エビちゃんと同郷なのが自慢。

    大竹朝子
    社長室 広報・採用担当。新卒入社3年目。社長室末っ子としてノビノビ育つ。好きなものは、お刺身とビール(夏は野外)。