うまくいっている人とうまくいっている本の最後の秘密 〜利己と利他・中身と外見の狭間で ●干場
まだ、ゆっくりご紹介したい8月新刊があるうちに、なんといち早く、小飼弾さんが、9月の新刊の紹介を、先週金曜日にしてくださった。おたおた。アマゾンの予約画面もできたばっかり、私の手元に見本が届いた翌日だというのに…!
というわけで、遅ればせながら(?)、ご紹介させていただくのが、9月の新刊のなかでも期待の1冊。
なぜ、期待かというと、
1) そのテーマがよい! 新しい!
なんといっても「利他」の習慣を勧める本であること!
ジャンルで言えば、翻訳ものの自己啓発書だが、たいていの自己啓発書は、要するに、「自分がうまくいくにはどうしたらいいか?」の法則を並べたもの。やりたいことを明確にする、とか、いやなことはノーと言うとか、優先順位を立ててその通りにがんばるとか。
確かに、それらも大事だけれど、このブログでも、以前から、こちらやこちら、こちらにも書いたように、結局、人は、自分のためだけでは、力を発揮できない。誰かのため、というのがあって、はじめてすごい力を発揮できる。逆説的に言えば、自分がうまくいく最高の方法は、人をうまくいかせること。実際、うまくいっている人は最終的には。そうしている。
だから、最初、この本のタイトル、「うまくいっている人の最後の秘密」ってのに、しようかと思ったくらい。
でも、そんな大仰なタイトルにするにはもったいない(?)くらい、人を励ますためのすぐに使える実践的な方法、言い方が、易しく書いてある。で、このタイトルになったというわけ。
じゃあ、その具体的な内容は? というと……ま、弾さんのエントリーをご覧いただくのが、速いでしょう!!?
ということで、本書に期待する2番目の理由にうつる。
こちらは、ちょっと内輪の話。
2)最強の布陣でつくった本だということ!
まず、企画と翻訳原稿を持ち込んでくださったのは、古くは、「うまくいっている人の考え方」「自分を磨く方法」などから、最近、またランキング入りしている「心の持ち方」等々、いずれも20万部超の、弊社の翻訳自己啓発書の多くがそうであるように、今回もまた、弓場隆さん!
久方ぶりに、素晴らしいお原稿をお持ちいただいた!!
(というか、この間もいくつかお持ちいただいたようだが、最初から弓場さん担当をさせていただいている出版部長フジタのお眼鏡にかなったのが久しぶり?)
というわけで、翻訳家弓場隆さんとフジタ出版部長の長年のコンビから、ほとんど完成形のお原稿が、編集部に到着。
あとは、これをどんなパッケージ(小見出しや文章の最終調整も含めて)にするか? というわけで、装丁入稿以降の編集担当に、パッケージにおいては右に出る者のいない(って、ただ、ディスカヴァー内だけの話ですが……)チバを任命!
もちろん、実際の装丁は、デザイナーの方が行うわけで、今回は、今をときめくTYPE FACE の渡邊民人さん にお願いしたわけだが、これが不思議なもので、編集会議で装丁の方針とタイトルを決めて、合意がとれても、そして、同じデザイナーの人に依頼しても、担当する編集者によって、でてくるデザインが全然違ってくるのである!
これは、本当に不思議。だからこそ、本作りは、その相乗効果というか、組み合わせで、いろいろなものが生まれ、面白いのだけれど。
実際、この場合、新しい方向の自己啓発書で、かつ、今の時代にあった緩さと、手元に置いておきたい美しさと内容からくる実用性の両方を、ほどよくミックスした雰囲気、というミッションを、チバ君、渡邊さんとの絶妙のコンビで、いつものように、見事果たしてくれている、と思うのですが、いかがでしょうか? いや、内輪誉めしてる場合じゃなくて、渡邊さんのおかげですね! スミマセン。ありがとうございました!
なにはともあれ、本作りにおいては、装丁というか(本文組や用紙の雰囲気などすべて含めた)パーケージリングも非常に重要。50%50%というくらい大事。
中身+外見 その両方が重要で、かつ、外見は中身に、中身は外見に影響し、相乗効果で、相手にメッセージを伝える。感動を伝える。影響を与える。
人間といっしょだ。
だから、弊社では、デザインも非常に重視しているわけだけれど、この場合、ただ、デザイン性がたかけりゃいいってもんじゃない。あまりにとんがっていると、引かれてしまう。手に取りにくい。手に取る層が限られる(声をかけにくい)。
また、デザインの方向が中身が一致していないのもだめ。これまた、デザインに引かれて手に取った人は、中を見て、買わないし、本当は中身に興味があるはずの人は、デザインの方向から自分には合わないと判断して、手に取らない(中身が純真でもアバズレっぽいなファッションをしていては…)。
というわけで、「男は中身だ」などと言っていたのがいまは昔となっているように、中身と外見の両方がマッチし、なおかつ、良いとき、その本はその本の持っている力に応じた最大の売れ方をする。
ただ、中身はよいのに外見(装丁)がいまいちの場合と、外見(装丁)はいいのに中身がいまいちの場合を比べると、前者の方が結局売れるのは、人間と同じである。やはり、読者の方は、賢明だと本当に思います(政治家と国民の関係も同じか? 同じだといいけど)。





なるほど、「インディーで行こう」と「インディペンデントな生き方」が内容が同じなのに、まったく違う観点で読むことになる理由に思えます。
投稿: isoberry | 2009年8月30日 (日) 20:54
isoberryさま
あの本の場合は、ひたすら著者の知名度のさです。年収10倍で初めて売れたので、勝間さん。
投稿: 干場 | 2009年8月30日 (日) 22:22